November 5

オリーブ
の
環

2010

 
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■ 古希を迎え、母校の生徒に語りかける卒業生(第7回生)は、以下のお三方です。
     平井 眞(中国新聞社顧問)  杉原黎子(岡山大学名誉教授)  山川浩一郎(梅錦山川(株)代表取締役)
■ 応援に駆けつけた同級生などは以下の方々です。
     土居 辰雄   石井 朋子  神原 国彰  平  まり子  
     田中 三津子  毛利 秀子  柿原 慎治  井上 脩  平井瑠美子
■ 同窓会オリーブ会  会長   天野 肇     副会長 池田潤治
                片岡博美(記録) 本瓦 歩(45回生)
■ 在校生4年生202名が参加し、講演を聴き、その後卒業生と一緒にオリーブの植樹を行いました。
■ 生徒の感想文を紹介します。


▼ 私たちの周りにはたくさんの偶然があって、それをつかみ取るか、つかみ取らないかの、その積み重ねで、人生は成り立っているんだなあと思いました。また目の前にあることを楽しむ。自分の興味のあることを、楽しめるものを見つける、ということがとても大切なんだと思いました。自分の思うようにいくことも、いかないこともあるけれど、一つ一つの経験を自分のものにしていくことで、自分を成長させることができるのだと思いました。
私はまだ自分の夢をはっきりということはできません。何となくぼんやりと思い描くくらいです。でもいろいろな人の経験談を聞いたり、自ら体験したりしていくことで、しっかりとした夢を持ちたいと強く思いました。そして、ものづくりでも、会社員でも教師でも、自分に誇りを持つことができるような職業に就きたいです。数字ではなく、人の心をつかむ、人に喜んでもらえる。そんな大人になりたいと思いました。これから、たくさんの新しいことをしたり、出会ったりすると思うので、いろいろなことにチャレンジしていきたいと思います。そしてそれらを生かして、物事を考え、夢を見つけていきたいと思います。
今日は本当にありがとうございました。とても楽しかったです。
▼ 今日は山川先生、杉原先生、平井先生のお話を聞いて、全体を通して思ったことは、16年間人生を過ごしてきた私と、70年間人生を歩んで来られた方とでは、物事に対する考えというか、何か厚みというか、そういうものが全く違うなあということでした。私はいま、自分の進路もそうだけれど、それにつながる「今」について、とても悩んでいます。今日の話を聞いて、改めて思ったことは、自分がまだ十五年間しか生きていなく、何も知らない未熟者なのだから、一人で悩んでいたって何も起こらないし、何も分からないということです。先輩方に相談したり、話を聞いたりなどして、視野を広げ、自分に活かせることを一つずつ吸収していくべきだと感じました。そして、自分の進路・就職、何事においても杉原先生がおっしゃった「努力をすること」、そして山川先生もおっしゃった「時間を大切にし、きちんと区切る」ということは、とても大切だと改めて思いました。私は「努力をする」ということは、続けていける自信あります。しかし、「時間」を常に意識して、きちんとやるということが苦手です。私の今の一番の目標は「時間の使い方の改善」だと思っています。この高校生活残り2年半で達成し、大学・就職に活かせたらいいです。最後に、先生方の話を聞いて、改めて、人生の歩み方は人それぞれ違うのだ、ということを実感しました。私がこれからどのように自分の人生を歩んでいくのか、とても楽しみです。あとから振り返って、面白い!! と思えるようなことも起こってほしいなと、少し思ったりもします。
▼ 先生方の話を聞き、私が共通に感じ取ったのは、「常に無我夢中で向っていく姿勢」です。どの方も、きっかけは自分の強い意志とは異なっていて、自分の思い通りに何でもうまく事が進んでいっているというわけではありませんでした。例えば会社の経営がうまく行かなかったり、目指そうと思っていた方向・仕事への道が閉ざされてしまっていたり…。それでも、その現状を正面から受け止め、その中で自分のできる限りのことをし、そしてそれを生きる「道」にしていっていました。また、どの先生も「やっていたら、あっという間にここまで来ていた」ということを言っておられました。それだけ熱意をもって自分の生きる「道」を、言葉通り駆け抜けていかれた、だからこそ運や結果もついてきたのだと思いました。
今まで私は「人生なんてまだ長いし、何となく生きていける」つもりでいたのだ、と実感しました。お話を聞いて、人生の過ぎ去っていく速さ、そして「道」をもって生きることの楽しさ、大切さを感じられました。これからの高校生活、大学生活、そしてその後も、スピードに流されず、全力で生きていこうと思いました。
今日は貴重なお話をありがとうございました。
▼ 3人の先生のお話を聞いて、私も後輩に誇れるような生き方をしたいと思いました。先生方は、「あまり苦労はしていない」とおっしゃっていましたが、そう言われているだけのような気もしました。将来、私は、植物の研究がしたいと思っているので、特に杉原先生の話に興味を持ちました。大切な、「根・閃き・運」。なるほどなぁと、思いました。また、杉原先生のおっしゃった、「無我夢中でしていたら40年間たってしまった。」という言葉。とてもすてきだなと思いました。私もそんなふうになりたいです。もちろんそのために「努力」をしなくてはいけないことは知っています。将来のこと、道を自分で決めるべき「今」、このような話を聞けて本当に良かったです。やっぱり私は「自分のしたいことをしよう」と思いました。将来に向けて努力する力、エネルギーをいただき、その上、将来の方向性についても考えることができたこの時間を持てた私はすごくラッキーだと思います。附属ってすごいと、改めて感じ、ますます附属が好きになりました。オリーブの志、私にも少しですが育っているような気もします。それをどんどん大きく育てていけるように、後悔しないように、いろいろなことに挑戦していきたいと思います。
▼ 先輩方のお話を聞いて、今まで経験されてきたことの重みを感じました。たとえ高校生のときに消去法のような形で決めた進路でも、一生懸命に勉強され、何よりそういう日々をとても楽しんでいらしたことがすごくよく伝わってきました。
運がよくて、とおっしゃっていましたが、それは先輩方が積み上げてこられた努力の表れではないかと私は思いました。一本の道を究めるということは並大抵のことではないし、いくら好きなことであっても辛いことや苦しいことはないわけではないと思います。その中で「私の仕事は楽しいことばかりだった」という先輩の言葉はとても心に響きました。
私には将来の夢があります。今の自分には叶えることが難しいかもしれないということも分かったうえですが、やはり私の夢です。絶対にあきらめたくありません。これからもっと勉強して、そしてこの附属で過ごす日々を大切にしながら、少しずつ夢に近づけたら、と思っています。
今日は私達のために貴重なお話をして下さり、本当にありがとうございました。先輩方から頂いたメッセージを心に留めて、オリーブの一員として世の中に少しでも貢献できるような大人になりたいです。
▼ まだ、「働く」とはどういうことなのか、なぜ「働く」のか、など、「働く」ことの意味・意義を十分に理解できていない私だが、今日の3人の方の話を聞いて、働く意義はわからなくても、その先にある、私が目指すべき「仕事人」の像が少し分かった気がする。そして、約世紀、一つの道を貫き、追求し続けたからこそ言える、とても深い言葉に感動した。
3人の方の言葉の中でも、私は特に、杉原先生の「毎日を無我夢中で生きたら41年が過ぎてしまっていた。」という言葉が特に心に残っている。仕事と聞くと、「自分はこんな仕事がしたい」といった、自分の理想を第一に考えていた私だが、この言葉は、私のそういった甘い考えに喝を入れて下さったと思う。理想がすべて受け入れられるほど世の中は甘くない。たとえ自分の本意ではないことでも、全力で取り組めば、必ずやりがいや達成感が得られる。わたしは、杉原先生の言葉の中に、そのようなメッセージが秘められていると解釈した。
今日の「オリーブの環」を通して、私自身がオリーブの一員として、先輩方のような立派な社会貢献をしていかなければならないのだと、再認識できた。そして、今から50年後、今度は私が後輩に講演をできるような、仕事人になれるよう頑張っていきたいと思った。
▼ 先輩方のお話を聞いて考えたのは、何か一つのことに専念する時の姿勢というものについてです。何十年も新聞製作に携わってこられた平井先生は、誘惑や困難に負けない、記者としてのプライドや責任を持っておられました。それは「誠実さ」の表れでもあると思います。長年教育に携わっておられる杉原先生は努力の大切さを教えてくださいましたが、これもやはりその道に対して誠実でなければできない業だと思います。何事にも真剣に取り組む姿勢が、山川先生のおっしゃる、時を大切にし、正確な予測や正しい選択へとつながるのではないでしょうか。それから、皆さん共通して口にされた言葉の中に、「チャンスが自然に訪れた」ということがあります。先ほどの「誠実さ」というのが、巡り巡って自分に幸運をもたらしてくれたり、時には周りの人たちに協力したいと思わせるのだと思います。
自分もこれから先、何か一生をかけて追究できるようなことを見つけ、行動していけるように、日頃から誠実さを持って勉強に励んでいきたいです。
▼ 先輩方のお話は、まだまだ社会のことを全然知らない私にとって、すごく印象深いものばかりでした。山川先生の話では、時間やスピードという言葉が印象的でした。その「時」はいつやってくるかわからないから、その「時」を予測することや時間設定が大事だと学びました。70年という私よりはるかに長い年月を過してこられた方から「時間」の話をされると、何だかこれからの人生を大切にしないと、すぐ時が過ぎ去ってしまうような気がしました。杉原先生の話では、「努力」が大切だとおっしゃられていました。大学教授になるのも運と努力とひらめきだとおっしゃっていたように、この3つは何をしても必要になると思います。努力することは大変だけど、先輩の努力という言葉がずっしりと心に響きました。平井先生の話では、仕事って楽しいんだな、と感じました。外勤記者も取材の話をすごく楽しそうにされていたし、整理部の仕事も、ニュースがたくさん集まってくることが楽しいと。新聞記者の仕事は毎日毎日忙しいはずなのに、とても不思議に思いました。でも、私はそこからどんな仕事もその仕事なりの楽しさがあるのだと思います。山川先生も杉原先生も仕事は楽しいとおっしゃっていました。私は社会に出て仕事をすることがとても楽しみになりわくわくしてきました。時間、努力、その大切さは、先輩がおっしゃるのだから間違いないと思います。先輩がして下さった貴重な話を心において、これからを大切に生きていきたいと思いました。
▼ 私は、いちばん初めに先輩方の経歴を見て、略歴といえどもその多さにまず驚きました。70年という人生の重みがひしひしと感じられました。考えてみれば私たちはまだ高校生だから、先輩方の歴に照らし合わせてみると、一番上の一行にも満たされていないのだということに気づき、先輩方は本当にこの人生を歩んでこられたのだなあと、尊敬の気持ちが一層増しました。同時に私たちも、これから同じように積み重ねていかなければならないのだと実感しました。今日、お話された先輩方は、違う職業を持っておられましたが、どんな仕事でも、苦労はつきものであるし、それに伴ってやりがいや楽しみが生まれ、だからこそ続けられるのだということを知りました。お話を聞いて先輩方が、自らの人生に誇りを持っているということが、私にもとても伝わってきました。私は自分の人生がこれからどうなるかなんて全く分からないけれど、自分のやってきたことを振り返った時に自信を持てるような生き方をしたいと強く思いました。そのために、努力をし、たくさんの経験を積んで苦労をするほど、その誇りは確かなものになるのだろうと思うので、努力や苦労をすることをためらわずに、これから生きていきたいです、先輩方の話を聞くことができて本当に良かったです。
▼ 先輩方は、三人共が、生涯の仕事から話をして下さったので、やっぱりこれからの人生の中で自分が選ぶ職業というのには、重要な意味があるんだと感じた。特にやりがいというのは意外と後から付いてくるものというか、それぞれの仕事にそれぞれもやりがいがあるみたいだと感じた。先輩方が古希を迎えてなお元気なのは、きっと社会人になってから大部分を占める仕事の時間がとても充実していたからだと思う。自分の仕事に一生懸命取り組み、やりがいを見つけ、さらに充実感を持ち働く、それを今でも忘れていない。またはたずさわっている先輩方の今までの生き方が伝わってくるようだった。
僕も中学からこの広島大学附属福山中・高等学校に入学したものとして、先輩方のように、充実の中で仕事や人生を送っていけるように、これからも勉強やスポーツ、人間関係を頑張っていきたい。





広島大学附属福山中・高等学校
広島大学附属福山高等学校同窓会オリーブ会