あかめがしわ

和名:赤芽槲(あかめがしわ)
学名:Mallotus japonicus Muell. Arg. (トウダイグサ科)
万葉:ひさぎ(久木).
秋田県以南の温暖な山野に普通に生育する落葉高木.雌雄異株で,初夏に若枝の先に花弁のない小さい花を密につける.
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ぬばたまの 夜の更けゆけば 久木生
(ひさきお)ふる

                 清き川原(かわら)に 千鳥(ちどり)しば鳴く

              山部赤人(やまべのあかひと)  『万葉集』巻六925  

 今まで気が付かなかったけど、夜が更けていくとね、久木の生い茂る清らかな川原に千鳥がしきりに鳴いているんだ。

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 食べ物を乗せたり、包んで蒸したりするのに使った植物=炊(カシグ)葉という意味から名前がつけられました。別名ゴサイバは食べ物をのせたことを意味する呼び方です。また、「アカメガシワ」という名のとおり、新芽は美しい赤い色をしています。その色を草木染めの原料として利用します。夏に樹皮をはいで乾燥し、胃潰瘍や下痢止めに煎じて服用します。(食用、染料、薬用)

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akame.jpg (19608 バイト) 校内分布図:は植物の生育場所。