しきみ |
和名:樒(しきみ).別名:はなのき・はなしば |
学名:Illicium religiosum Sieb. et Zucc. (モクレン科) | |
万葉:しきみ(樒). | |
関東地方から琉球にかけての山林中に生育する常緑小高木.高さは3〜5mで,墓地などによく植えられる.春に淡黄白色の花が咲く. | |
奥山の 樒(しきみ)が花の 名(な)のごとや しくしく君に 恋ひわたりなむ 大原真人今城(おおはらのまひといまき) 『万葉集』巻二十4476 奥山のしきみの花の名のように、私はこれからもしきりにあなたに恋いつづけるんだろうか。 |
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シキミは有毒植物ですが、昔から仏前や墓前に供える習慣があります。また、土葬にした遺体を動物に掘られないようにするために、墓地にシキミを植える習慣がありました。 シキミの名前の由来は、「悪しき実」の「ア」がとれたものといわれています。実がマタタビの虫えいとよく似ていますので、間違って売られたり、落ちた実をシイノミと間違って食べて事故をおこしたこともあります。 葉は抹香や線香の原料にします。(有毒、抹香・線香の原料) |
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校内分布図:●は植物の生育場所。 |