GLOBEプログラムとは

1.環境のための地球学習観測プログラム(GLOBE)の概要

「環境のための地球学習観測プログラム」(Global Learning and Obserbations
to Benefit the Environment)は,学校を基礎とした国際的な環境科学および教
育のプログラムである。GLOBEは1994年のアースデイ(4月22日)に
米国のゴア副大統領によって提案され,その後米国商務省海洋大気庁(NOAA)や
米国航空宇宙局(NASA)が中心となって米国にGLOBE事務局が作られ,具体
的な活動が始まっている。現在までに25か国が参加を決定している。


2.GLOBEの目的

GLOBEは全世界の幼児・児童・生徒・教師および科学者が相互に協力しなが
ら次の目的のために環境観測や情報交換を行なう。
  ・全世界の個々人の環境に関する意識の啓発
  ・地球に関する科学的理解の増進
  ・理数教育においてより高い水準へ到達するための援助


3.GLOBEの活動

まず,GLOBEの参加国は国内の学校の中から参加校(GLOBE学校)を決
める。GLOBE学校の児童・生徒は,教師の指導のもと,学校やその周辺で,
気温,降雨量,雲量,水のpH,樹高,地表の様子などあらかじめ定められた何
種類かの環境測定を行なうことになっている。
これらの環境観測データを米国GLOBEデータ処理センターへ報告すると,世
界各地のGLOBE学校から送られた観測データと共に科学者によって分析,処
理され,最新の地球環境イメージがつくられる。これら,学校とデータ処理セン
ター間の環境観測データや地球環境イメージのやり取りは,主にコンピュータ通
信ネットワーク(インターネット)によって行なわれる。
そして,GLOBE学校ではその地球環境イメージを利用することによて,身
の回りの環境問題だけではなく,世界的規模の環境問題へと学習を発展させるこ
とができる。


4.GLOBE JAPAN

東京学芸大学教育学部附属環境教育実践施設 が,日本における中央センターとし
て,アメリカのセンターとの連絡調整をおこなっている。日本のデータを独自に
利用するために,日本の参加校のデータ は日本のセンターで一括してとりまとめ
ることになっている。

back

   

hiraga@fukuyama.hiroshima-u.ac.jp