W GLOBEへの展望

GLOBEプログラムに携わって以来,観測は生徒以上に教員に根気が要求されると感じている。正直言って,生徒は自分たちで活動を展開し,教員はそれについていくのがやっとという感じである。環境という問題の大きさと幅の広さを痛切に感じ,自分の知識の浅さを思い知らされたといったこともあった。
インターネットの技術的な進歩は,目を見張るものがある。インターネット上の電子メールでは,文字だけでなく,絵や写真,音声,動画,その他あらゆる情報がやりとりできる。また,新しい技術として,簡易テレビ電話システムのソフト(CU-SeeMe)も開発されている。生徒にインターネットを満足いく形で利用させられるかどうかは,教員の力量にかかっている。新しい技術に対応し,安定してネットワークが運用できるようにするためにも,教員が研鑽を積む必要がある。
逆に言えば,これだけのエネルギーを生徒に持たせたGLOBEプログラムの偉大さを,今日痛感している。
来年度以降も当校の課題学習の中でGLOBEプログラムへの参加は継続していく予定である。生徒に負けないように教員も学習を重ね,有意義な実践としていきたい。

最後に,GLOBE JAPANを支えていただいた,東京学芸大学附属環境教育実践施設の皆様に感謝を捧げ,本文の締めくくりとする。