■ 広島大学附属福山中・高等学校の中高一貫教育 ■


4 学友会活動   

[組織]


 生徒な全人的な成長のために、教科の学習と別に生徒の自主的な活動を中心にした特別活動がある。 自主的な活動によって、中高校時代の学校生活は充実したものとなり、協力して行動する力を養い、個性を伸長することができる。
 当校の生徒の自治会は、「学友会」といい、1年生から6年生まで全生徒によって、1組織で構成されている。その組織は、次の図のとおりである。






[行事]

 全校の生徒が一体となって活動する学友会の行事

4月 オリーブ祭(新入生歓迎会)
1・6年生が1チームで縄跳び
5月 学友会総会
5月 体育祭 6年生の応援団が全生徒をリード
1〜5年生の係が運営に当る
体育祭[綱引き]
9月 学友祭
かくし芸大会
バザー
10月 球技大会
12月 校外大掃除
学校からJRの駅までの通学路を清掃

[中高一貫の自治活動の特色と課題]

 1年生から6年生という年齢の差がある生徒が同じ立場で活動している。そのことによって生徒と生徒とのコミュニュケーションの広がりがうまれ、1年生でも5・6年生の姿を見ながら生活していくし、上級生は1年生も共に活動することを考える。
 6年間の年齢差による意識・関心の違い、体格・体力の違いが大きいことからくる問題もある。学友会総会や委員会活動で、議題を共通した理解の上で話し合うことは困難である。下級生は上級生の活動についていくということになりやすい。各学年の活動として学年自治会があり身近なことをとりあげて活動しているが、まだ十分ではない。中学生が主役として責任を持って活動する場を、より多くつくっていくといううことが課題である。 行事での活動は全校一体で、どの学年もみんな楽しんでいる。
 クラブ活動も中高一貫で、1つのクラブとして運営され、練習も一緒に行われている。上級生が下級生に技術や活動方法を指導し、相互の精神的な交流がうまれる。中高一貫教育が生徒のなかで行われる。

[生涯学習]

 特別活動は、先生が教えるもの、上から下へのタテ型の教育ではなく、年齢にかかわりなく、だれでも教える者になり学ぶ者になるヨコ型の学習である。「生涯学習」が社会において大事なこととなり、教育でその基を育てることが求められているが、特別活動は「生涯学習」の場ということができる。学友会活動やクラブ活動などの生徒の自治活動・生徒が中心の活動は、中高一貫教育での人間形成に大きな役割を果たしている。


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