■ 広島大学附属福山中・高等学校の中高一貫教育 ■

3 特色のある学習

 技術科   

1.指導上の留意点

 中学校技術・家庭科での「情報基礎」領域の学習を基礎にして,高等学校の「情報技術基礎」の学習を発展的に学ぶ中・高一貫の情報処理教育を目指しています。

2 学習の内容

中学校の「情報基礎」では,『コンピュータとはどういうものか。どんなことができるのか。』を学習のねらいの一つとして,次の事柄を学習内容としています。

●・コンピュータの歴史,コンピュータの構成,基礎的なコンピュータ用語の解説,コンピュータの操作法(周辺機器の操作を含む)

●アプリケーションソフトを使用した日本語ワープロと表計算の基本操作の演習

●生徒に興味・関心をもたせるためのグラフィック命令を中心としたBASICのプログラミング演習

●情報と社会のかかわり
特に,BASICによるグラフィックプログラミング演習では,少ないコマンドで図を描くことができ,プログラムの構造の理解も容易と思われ,生徒達は積極的に取り組んでいます。課題は,「カードを作ろう」です。図1は,その生徒作品例で「プレゼントカード」を作成しました。これによって「プログラミングとはどういうものか,コンピュータはプログラムによって動いているのだ。」ということが理解できると思います。
高等学校での「情報技術基礎」では,中学校で学習した事柄を基礎として,『コンピュータの応用的な使い方』を学習のねらいの一つとして,次の事柄を学習内容としています。

●BASICのプログラミング演習
(テキスト画面を使用したBASIC中級程度の演習----成績処理プログラムの作成)

●卒業後の即戦力として,アプリケーションソフトを使用した日本語ワープロと表計算, データーベースの応用操作の演習

●インターネットを利用した情報の取得と活用のしかた

●情報社会における課題
特にBASICによるプログラミング演習では,中学校で学習したグラフィックプログラミングとは違い,プログラムの全体構造をしっかりと把握し,実行の手順を熟慮して, 多くのコマンドを使用しなければなりません。
その中で,論理的思考や創造性が培われていくことを期待しています。図2は生徒作成のプログラムの一部です。


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