広島大学附属福山中・高等学校 Page1/2
100校プロジェクト 平成7年度実施状況 【1/2】
○ネットワーク利用状況
◇ 環境教育への利用
1 酸性雨調査プロジェクト
[プロジェクト推進の経過]
1995年 6月 ・広島大学総合科学部中根周歩教授の指導のもとに、プロジェクトの基本構想を
まとめ、100校プロジェクトの共同企画として実施することを決定。
1995年 8月 ・100校プロジェクト参加校に参加を呼びかける。
1995年10月 ・参加校の締切り。40校の参加となる。機器の配付。
1995年11月 ・観測の練習開始。参加校からデータを集める。
1995年12月 ・
酸性雨調査プロジェクトホームページ完成。
1996年 1月 ・参加校によるデータ入力開始。本格的な運用開始。
・参加校対象のアンケート等による本年度のまとめと、次年度以降の実施計画の
立案。
[当校での取り組み]
中学校2年生の、課題学習「理科」を環境教育を中心に位置づけている。本年度の課題学習の授業
では、生徒がさまざまな環境の測定を行い、自然とふれあう体験を通して、身近な自然や環境を直接
認識できるように、授業を構成した。
また、世界の人々とインターネット等をとおして、情報交換を行うことで、環境問題に積極的に取
り組む姿勢を身につけさせることを意図した。
インターネット利用した環境学習の、基本的なコンセプトは、「視野はグローバルに、実行は足も
とから」である。
このプロジェクトの観測は、課題学習「理科」を選択した28名の生徒が、3〜4名のグループを
つくり、1週間交代でおこなった。生徒はコンピューター利用の経験にとぼしい者もおおいが、イン
ターネツトの操作を大変楽しみにしている。今回のプロジェクトで測定の結果を、WWWサーバーで
世界に発信出来るという意義づけができ、生徒の活動はいきいきしたものになったと考えている。
また、同じ観測を全国の仲間が行っているという、連帯感も育ちつつある。
2 「GLOBEプログラム」への参加
このプロジェクトは「環境のための地球観測プログラム」のモデル校に文部省から指定されたこと
で、「酸性雨調査プロジェクト」とともに、中学校2年の課題学習「理科」において取り組んだもの
である。活動としては、日々の気象などの観測データをアメリカにあるGLOBE計画のサーバーに
送る作業が中心になっている。活動のコンセプトは、酸性雨調査プロジェクトと同じである。
3 データベースの作成(共同学習型利用企画)
生徒の住んでいるそれぞれの自治体の,ゴミの収集や処理方法について調査し,共同企画のサーバ
のデータベースに登録し利用した。
4 有識者との意見交換(ネットワークカンファレンス型利用企画)
ビデオ会議「有識者との意見交換」に参加し、ごみ問題について有識者および各参加校の生徒と意
見交換を行った。
5 一本の樹(共同学習型利用企画)に参加。
6 メールによる生徒の交流
GLOBEプログラムや酸性雨プロジェクト参加校の生徒どうしでメールを交換し,観測のしかた
やその他のいろいろな問題について,交流をおこなった。
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