香川大学教育学部附属高松中学校の実践事例 |
住 所 | 香川県高松市鹿角町394番地 | 郵便番号 | 741-8082 | ||
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総合的な学習を表すタイトル |
総合的な新カリキュラム |
キーワード,分類 |
21世紀,新カリキュラム,人間科,共生科 |
総合的な学習に対する考え方 |
自ら判断し,行動できる力を養う。 |
総合的な学習の目標(目指すもの) |
地球規模での「共生」ができる,個性的でたくましい人間として「自立」する生徒を育成する。 |
総合的な学習の実践形態 |
「人間科」「共生科」で構成する。 学習時間は1年生70時間,2・3年生105時間。 学習は,学級単位で行うが「人間科」では各学年で弾力的に運営する。 |
推進組織 |
異なる教科の教員がプロジェクトを組み, 学際的内容をふまえて単元を開発し,指導する。 |
文献 |
21世紀に求められる資質・能力の育成を目指して
―教科の内容構造の改変と総合的な新教科の開発― H11. 5. 27 香川大学教育学部附属高松中学校報告書 (第2巻・第7号) |
コメント(実践から参考になること) |
新しいカリキュラムづくりへの先覚的な取り組みである。 |
T.教育課程の全体像と年間授業時数 |
1.教育課程の全体像 |
香川大学附属高松中学校では教育課程の全体像を, 21世紀の中葉に求められる資質・能力の視点から次のように考え, 教育目標の具現化を図っている。 |
2.2002年からの教育課程案(年間授業時数について) |
U.「共生科」 |
1.「共生科」の学習領域は次の通りである。 |
1年生 | 2年生 | 3年生 | |
対話・表現領域 | ◎ | ○ | ○ |
探求領域 | ○ | ◎ | ○ |
制御・企画領域 | × | ○ | ◎ |
芸術領域 | ○ | ○ | ○ |
◎はその学年で重点をおく領域, ×はその学年では実施しない。 |
2.「共生科」のカリキュラム構成は次の通りである。 |
時間について |
総時間数を1年生では35時間, 2, 3年生では70時間とする。 |
共生科のカリキュラム構成について |
対話・表現領域は, 探求領域及び制御・企画領域の基礎となる部分を多く担う。 |
制御・企画領域は, 対話・表現領域及び探求領域の上位に位置し, 2年次から活動を始める。 |
V.「人間科」 |
1.学習の柱と内容項目 |
学習の柱「1」: 自然的存在としての人間 |
a 自然と調和して生きる: 自然のつりあい, 環境問題, 環境保全 |
b 自然の恵みを受けて生きる: 資源, 食料, エネルギー |
c 家族とともに生きる: 親子, 兄弟関係, 家族愛, 高齢化 |
学習の柱「2」: 社会的な存在としての人間 |
a 人間社会の中で生きる: 信頼・協力, 差別と平等 |
b 社会の仕組みの中で生きる: 規則, 自治 |
c 国際社会の中で生きる: 異文化理解, 国際問題 |
学習の柱「3」: 理知的存在としての人間 |
a 知性を高めて生きる: 学問, 芸術 |
b 心の充足を求めて生きる: 奉仕, 余暇の善用 |
c 将来を見通して生きる: 進路選択, 職業観 |
2.運営の方針 |
年間35時間を目安とし, 共通体験を軸に3年間を見通したカリキュラムを構成する。 |
学習の柱の学年割りは原則的なものとし, 学年団で生徒の実態に応じて弾力的な運営をす る。ただし, 「社会福祉」関係は各体験活動とし, それぞれの学年で学期を違えて計画し,3年間に渡って実施する。 |
展開計画を実施前に検討し, 各教科・領域の横断的な指導内容をもつ教材設定をしやすく する。 |
3.留意点 |
3年間の活動計画を立て, 見通しをもって活動する。 |
体験は年間8回程度として, 16時間程度確保する。 |
学校行事を人間科に関連させ運営する。 |
W.「共生科」各領域のねらいと単元 |
対話・表現領域 対話・表現活動を通して, 相互に理解し合う力を育成する。 |
言語活動(日本語・英語), 非言語活動 ○異文化活動 ○コンピュータ活動 |
学年 | 題 材 |
1年 | あなたの思いを知るためにはどうしたらいいだろう |
2年 | ディベートに挑戦 |
2年 | 交流ゲームをつくろう |
2年 | どうしてうまくコミュニケーションできないんだろう |
3年 | 学校生活を徹底討論しよう |
探求領域 探求活動を通して, 創造的に試行する力を育成する。 |
学年 | 題 材 |
2年 | 健康なからだを求めて |
2年 | 身近な疑問を探求しよう |
2年 | 経済的で地球にやさしい消費生活をしよう |
3年 | エコポイントでライフスタイルを考える |
3年 | 安全な水を求めて |
制御・企画領域 コネクティング活動を通して, 自らを制御する力を育成する。 |
学年 | 題 材 |
2年 | -ゴミ問題からのアプローチ- |
2年 | -環境衛生の視点からのアプローチ- |
3年 | -イントラネットを利用したエネルギー・環境学習- |
3年 | -社会におけるメディアの役割- |
3年 | -国際理解の視点からのアプローチ- |
芸術領域 芸術活動を通して感性豊かに表現する力を育成する。 |
学年 | 題 材 |
1年 | 地球市民としての願いの表現 Part 1 |
1年 | 地球市民としての願いの表現 Part 2 |
取り組み例 |