広島大学理学部の
広島大学大規模非線形数値実験室
(intel社製大型並列計算機)
東広島市鏡山1−3−1
INSAM
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始めたプロジェクトです。
中学生・高校生に広島大学理学部のスーパーコンピュータPARAGONと
親しんでもらおうと企画しました。
中・高生がスーパーコンピュータを利用している例は世界的にも例が少なく、
画期的な取り組みであると関係者一同自負をしています。
いま、10人の生徒がFORTRANによるプログラミングに取り組んでいます。
年内には、各自のプログラムをPARAGONで走らせたいと頑張っています。
生徒たちが現在取り組んでいる練習課題を紹介します。
1) 星と重力のシミュレーション
星や銀河どうしが重力によって相互作用するシミュレーションを行う。
宇宙の構造を解き明かすことができるかも?
2) 流れのシミュレーション
交通シミュレーションや津波の伝播シミュレーションなどを
セルオートマトンで計算します。
3) モンテカルロ法を用いたクラスタの合成
今年のノーベル化学賞の対象ともなったC60(通称サッカーボール)
について、その構造をモンテカルロ法により解析する。
4) 円周率の計算
3.141592....で知られる円周率πをどこまで計算できるか?
高速化と並列計算によるチャレンジ!
システム
PARAGON:intel社製大型並列計算機(広島大学理学部)
端末
富士通FMV(広島大学附属福山中・高等学校コンピュータ教室)
ソフトウェアー
FORTRAN UNIX
具体的な練習課題をひとつ
原点(0,0)に大きな質量M(例えば太陽)があり、それから重力を受けている
質量mの粒子の運動を計算するプログラムを書きなさい。
(発展課題)彗星や惑星の運動を計算してみよう。
{苦労・失敗談−その1}
彗星を太陽の周りで運動させて、その軌道を計算させたところ、
太陽にある程度近づいたところで、いきなり、座標は太陽の向こう側へ。
よくよくプログラムを見直してみると、太陽を質点として仮定し、かつ、
太陽の質点から400kmの地点を通過する設定のため、近日点通過の速度が
あまりにも速すぎたということに気づくまでにしばらく悩んだ。
{苦労・失敗談−その2}
太陽に地球を落としたら、いつまでたっても座標が変化しない。
よくよくプログラムを見直してみると、太陽を通り越して戻ってくる
インターバルで、たまたま計算をさせていた。
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