オリーブの環2015




福山附属・同窓会オリーブ会 合同企画
 

Program

 開会挨拶 藤木賞之オリーブ会会長(14回生)
 附属福山12回生の3氏の講演と対話
       花岡 一雄さん  門田 守人さん  田渕 五十生さん
 生徒とともにオリーブ植樹式
 対象:4年生 (203名)
 会場:マルチメディアホールとA棟校長室前(植樹式)


 
 講演を聴いての感想  
 
 三名のお話を聞いて思ったのですが、みんな大変附属に誇りを持っていらっしゃるなと思いました。進まれた道はそれぞれに違っていましたが、その原点であるのは附属だという誇りを感じました。
 僕は田渕さんが紹介してくださった啄木さんの「どの道に進んでも懸命に生きれば、そこには見るべき感ずべき獲物がある。そのために今、身を練り鍛えて知性を磨きましょう。」という言葉が印象に残りました。
 三名方、東京大学、大阪大学、広島大学と違った大学を卒業されていましたが、「どの大学に行ったか」ということが重要なのではなく「行った大学でどれだけ学べたのか」ということが重要だと思いました。僕は医師を目指していますが、この先どうなるか分かりません。どの道に行ってもいいように今のうちに「身を練り鍛え知性を磨く」ことをしていこうと思いました。先輩方に、また自分たちが卒業した後も「誇れる附属」であるように、オリーブの一員として何事も一生懸命して日頃を過ごしていこうと思いました。

 お話を伺って、三人三様の考え方、信念を持っておられ、それらは今までの人生の中で何を学び、経験し、何に重きを置いているかが人それぞれであるからだと思いました。長く生きてこられたからこそ分かることや、経験し自身が通ってきたことだからこそ言えることを聞くことができとても考えさせられました。
 これから多くの人と出会うであろう私には、“縁”という言葉は印象に残りました。これから誰かと出会い別れるときに、その縁を大切に、又、感謝できる人でありたいと思いました。また、臓器移植に関するお話は、以前から関心があったのでもう一度それについてよく考えてみようと思いました。“命”についても考える必要があると感じました。そして、どのような道であってもその先には何かあるはず、というメッセージは強く私の中に残り、これから多く「選択」をしていかなければならない時に、それを思い出すようにしたいと思いました。



 私は今回の講演の中で,仲間と切磋琢磨して目標に向かって努力し続けられること,また,その学習の中で批判的に考え物事の本質をとらえようとするような附属の環境や人のあり方は,先輩方の代から受け継がれてきた大変素晴らしい伝統であることを再認識しました。この伝統を守り発展させて継承していくことに大きな使命感を感じ,普段の学校生活やこれから私たちが中心となる学友会などの自治活動にこの思いをもって挑みたいと思いました。
 また,そのようなことをしていくために,門田さんのおっしゃったような健康などにおいて自分を知り,自己管理をすることをおろそかにしてしまうと学校に通えなかったり,思ったことを達成する妨げとなる病気や事故にあうかもしれません。勉強だけでなく自己管理,またそれを発展させた他者へのまなざしや関心など様々なことに対して知り,豊かな知恵をつけていくことの大切さを感じました。

 三人の先生方の講演は,附属を卒業した後どういう人生だったか学べるものだった。特に田渕先生が附属で恩師と呼べるような先生に出会って,そ・フ先生への憧れから教職を志望したことが印象に残った。人生を左右する程大きな影響を与えてくれる先生方・友人が附属には昔からいて,伝統として受け継がれていっているのだと思う。附属でこの203人と過ごす残りの期間を一日一日大切にしていかなければならないと改めて分かった。
 三人の先生方が仲良く当時の思い出を語っている姿を見て,自分たちも将来このような学年になりたいと感じた。半世紀以上にわたって受け継がれている伝統があるという意識を持って,これからの学校生活を過ごしていきたいと思う。卒業生の方々から実際にお話を伺うことで自分も附属の一員としての責任があるのだと気付いた。

 私が今日,お話を伺って最も印象に残ったことは,花岡一雄先生の「目標はあってもゴールはない」というお言葉です。この言葉には「なるほど」と納得させられました。この言葉の真意は,自分なりの解釈では,「目標は常に持つべきものである。しかし,それ自身がゴール(最終目的)になってしまい,また,仮に自分が人生におけるゴールを達成したと思い込んでしまったならば,それ以上の進歩は見出せない。だから,目標は掲げながらもゴールを持たないことで,いつまでも進歩できるよう心掛けるべきだ」ということだと思います。
 自分にも今,友達関係や,勉学のこと,学校での活動に大まかな目標を掲げて日々を過ごしていますが,そのこと自身をゴールにせず,常に理想を高く持って,それに見合った努力を続けていくことで自分をもっと進化させていくことが,長いスパンで見たとき大切なのだとわかりました。
 最後になりましたが,先輩方,本日は興味深いお話,ありがとうございました。



 今までは家族や親戚などの身近な人だけが自分に期待し、応援してくれているのだと思っていました。しかし、今日の講演を聴き、年齢が半世紀以上も離れている人が、僕に期待し、見守ってくださっているのだと感じました。時代は違っても同じグループの中で学び、生きていることにとても感動しました。また、今現在、日本の医療のトップを担っている人たちも、附属福山の時代にはふつうに遊んでいたということを知り、勉強だけが全てでは・ネいことを改めて思い知らされました。これから先のことは全然分からないけれども、今はとにかくがんばって、少しでも高い山に登れるようにしたいです。そして、結果的にどこへ行くことになっても、そこで先輩たちのように輝いていられる人になろうと思いました。今日は、とても良い日になりました。

 三人の先輩方がお話になっているのを見て、とても元気はつらつとした方たちだと思った。その中で、田渕さんの「学生の頃は劣等感の塊だった」という一言が最も印象に残った。そのような方には見えなかったからでもあるが、今は理想から程遠い自分だとしても、将来はどうにでもなるものだと思ったからだ。それは、先生が紹介してくださった、国木田独歩の「懸命に生きれば、そこには見るべき聞くべき感ずべき獲物がある」ということの結果だと思う。しかし、この言葉は「どんな道に進んでも、なあなあの自分でいては何も得ることはできない」という意味をも含んでいる。花岡さん、門田さん、田渕さんの向上心は、なぜ絶えなかったのだろうか、心から不思議に思う。今の私は、向上心が十分にあるような人間ではない。楽だけど、このままで良いのかという気持ちは心の底にずっとあるので、すっきりとしない。だから、今、私がすべきことは、「身を練り鍛えて、知性を磨く」ことなのだろう。今日は、それを再認識できてとてもよかった。

 附属の卒業生ということもあって、少し親近感も持ちながらお話を聞くことができました。花岡さんの、頂上に着いたと思ったら、次の山に進まないといけないという言葉が印象的でした。今の私にとっての山は大学受験だと思っているけれど、大学に行ってからも、たくさんの目標・壁をこえていかなければならないだろうし、その目標を自分で見つけ、取り組んでいける人でありたいと思いました。
 門田さんのお話では、命の尊さ、大切さを再確認することができ、健康に生まれ、健康に育っているということが、どれほど素晴らしいことなのかがわかりました。そして、健康な私たちが社会のためにできることの一つである臓器提供について、家でも話をしたいと思いました。がんで亡くなった瞳さんの本を読んだことがあったのですが、田渕さんのお話とも重なるけれど、「自分がどんな立場にあっても、懸命に生きることで何か得ることができる」。それが・a気の人であってもそうなのだから、私も懸命に何事もやっていきたいと思いました。
 私が70歳になった時、またオリーブの環に参加したいです。



 今日、お話をうかがって、今私たちのまわりにあることに無駄なことはないと分かりました。そして、その一つ一つを大切にして生きたいと強く感じました。
 私は今進路で迷っています。何が一番自分に合っているかや、役に立つかなど、あげていくときりがなくて決まりません。まだすぐには決まらなくても高校生のうちに悩めるだけ悩んで、決めた後には、そこにある見るべき聴くべき感ずべき獲物を追っていきたいし、目標とゴールは違うとおっしゃっていたので、何かを達成してもそこで満足せずに、次の目標を探して自分が決めた道を極めていけたらいいな、と思いました。
 また、先のことを考えるのも大切だけど、友だちがいていろんなことを経験できる高校生を精一杯楽しみたいと感じました。自分がどんな70歳になるかは今日のお話を通してもなかなか想像できません。でも、今、当たり前に生きていること自体が幸せとわかったので、将来70歳になって振り返った時、肯定できるように、勉強も行事も部活も何でもがんばりたいです。
 マルチメディアホールで大勢でお話をうかがって笑って、同窓会は幸せだなと感じました。私が70歳になっても続いていてほしいです。

 私は3人の先輩方の講演を聴いて一番思ったことは、今、自分は自分に出来ることに全力で取り組んでみるべきだということです。3人の先輩方は、皆、若いときからまっすぐの道を歩んできたわけではないということ、そして大人になって、ある仕事を退職して、さらに新しい行動を始めること。そういう、自らの人生の中で悔いが残らないように、最善を尽くす姿勢がとても印象的で、私もそのような人生をつくっていきたいと考えました。
 「誰かがきっかけとなってくれる」という人間関係を持つことの重要さもまた、お話から伝わってきました。しかし私は、きっかけを待つだけでは自分のためにならないかもと感じたので、自分からきっかけを追い求めていく、かつ誰かのきっかけとなれるように、これからの附属生活の中で意識していこうと思いました。周りからの期待に応えていくのは、私たちそれぞれにとって義務的なことだと思いますが、それぞれの本心と期待との絶妙なバランスの中で私たちは成長していけるのだろうなと感じました。

 花岡さんのお話で「例え山の頂上に登ってもさらに高い山がみえるのだから、それがゴールではない」というのが印象に残りました。私は中学生の頃、この学校に受かったことがゴールだと思っていた時期があったのですが、実際そうではないし、残りの2年半、大学合格という新たな目標に向けて頑張ろうと思いました。門田さんのお話では、「一度概念や価値を見出したら、再び同じような場面に遭遇すると、その固定概念にとらわれてしまう」というのが印象に残りました。また、自分たちより幼い学年の子が命や生きていることを誇りに思って訴えかけているのも印象に残りました。私達は今、生きていることを当然のように思って、高望みをしたりするけど、ましてや今、生きていることが困難な人もいるから、日頃のこの普通な生活に感謝しようと思いました。田淵先生のお話では「自分の置かれた境遇に満足がいかなくても、一つだけ、一生ずっと心に残る出来事があれば良い」ということが印象に残りました。私は、一生心に残る出来事をこの学校での生活でつくっていきたいです。そしてお三人方のように半世紀経っても語らい会える友達をつくりたいです。





 

広島大学附属福山中・高等学校
広島大学附属福山高等学校同窓会オリーブ会