オリーブの環2016




福山附属・同窓会オリーブ会 合同企画
 

Program

 開会挨拶 藤木賞之オリーブ会会長(14回生)
 附属福山13回生のおふたりの講演と対話
       檜谷 義美さん  小川 久志さん
 生徒とともにオリーブ植樹式
 対象:4年生 (200名)
 会場:マルチメディアホールとA棟東階段前(植樹式)


 
 講演を聴いての感想  
 

 古希を迎えられたということなのに、溢れる力を感じました。今までの人生を振り返ってお話をされていて、内容ももちろん心動かされるものもあったのですが、やはり、本当にいきいきと話されている様子が印象的で、今までの行い、努力、決断に誇りをもって向き合うことができているというのは、本当に素晴らしいことだと思いましたし、自分も人生がどのようになるにしろ、そういう風に胸をはって「私はこう生きてきた」と言える人間になりたいと思いました。
 今私は進路を考えなくてはいけない時期にあり、まだ漠然としたイメージしかもてないでいますが、檜谷さんの法学部から医学部へ移り、今は医者としてこの福山の地で人々を助けておられること、また、小川さんの世界を飛びまわり、色々な国の現状を見て活動をされていることを聞き、人生はどんな風にも変えていけるんだと勇気をもてました。そのためには、選択すると同時に、他の選択肢を捨てるという勇気、成し遂げてやるという強い意志と努力が必要と聞き、身を引き締めなければという思いも生まれました。
 今回の「オリーブの環」のご講演では、無限の未来の可能性と必要な覚悟を学べ、本当に勉強になりました。

 お二人の先輩のお話を聴いて思ったのは、本当に様々な生き方があるのだなということ、人生における選択は取り返しのつかないものではないということです。
 檜谷さんのように、一度選んだ道を捨てて新しい道を歩むこともできるし、小川さんのように、いろんな道を同時に進むこともできる。どちらの生き方も決して容易ではないと思いますが、どちらもとてもかっこいい生き方だと思いました。
 また、お二人のお話は、将来やりたいことが幾つもあり大学や学部を決めきれていない私にとって、とても力強く感じられました。必ずどれか一つに絞らなければならないわけではないこと、その選択に一生縛られて生きるわけではないことを心に留めておいて、自分の道を選ぼうと思いました。
 そして自分の生きたいように生きるには、柔軟に対応できる準備をしておかなければならないことを感じました。檜谷さんがおっしゃった「変わってはいけないこと、変わらなくてはならないこと、変えるべきこと」という言葉がとても心に響きました。私たちが、この学校の伝統や将来を考える上で意識しなければならないのはそういうことだと思います。



 これからの人生、どう生きていくかはわからないけれど、いつかくる選択の時に何かを選びそれ以外を捨てるということをしっかり考え決断していきたいと思う。自分、身の回りに起こる変化に対応できる柔軟性、そしてこれからも変わることなく持ち続けたい誠実さや思いやりをしっかりと胸に刻んで生きていきたい。
 そのためにも自分の健康をしっかり維持して好きなこと、やりたいこと全てを取り入れることができるようになりたい。決断などがあっても捨てるものは最小限にしたい。そして拾えるものを全て拾って自分の人生を満喫したい。

 これからの日本は国際化の中で生きていくことになる。そのため世界各国のことを今回の講演で知ることができたのは大きかった。今後は自分でも世界の出来事についてしっかり調べていきたいし、将来実際に現地に行って自分の目、自分の耳で見聞したい。
 第
13回生の檜谷さんと小川さんがメッセージにたくしてくださったように、自分の同級生のみんな、周りの人々とともに、胸に希望を持ち、日本を創っていけるようなそんな大人に将来なれるかどうか、正直不安の方が大きいけれど、世界へ羽ばたくような人生にしていきたいとあらためて感じた。自分も未来の後輩たちに胸を張って語れるように、人生を精一杯やりきりたい。

 檜谷さんは、変わってはいけないものに「誠実」「思いやり」「優しさ」があるとおっしゃっていましたが、それらは全て「紳士さ」という一つの言葉で表せると思います。「紳士」という言葉は、立ち居振る舞いや言動が人々の模範になるような人という意味があり、これはこの学校の隠れた理念であり、私たちが最も大切に常に意識すべきものであると思いました。
 また、変わってよいものとして、変化に対応する柔軟性、つまり変化を恐れず、捨てる勇気の大切さを語ってくださいました。私は「捨てる勇気」という言葉が「自由」なのではないかと思いました。この学校の校風である「自由」とは、選択肢があってその中から何かを選び、それ以外を捨てること、すなわち変化への姿勢なのではないかと思います。

 今日のこのご講演は、私にこの学校の本質をもう一度考えさせる素晴らしいものになりました。貴重な時間を私たちのために使ってくださり、本当にありがとうございました。

 私は勉強に関して檜谷先生の目的に対する強い思いが大切で、それがあれば努力は何とかなるという話が特に印象に残っています。私はまだ将来の夢ややりたいことが一切わかりません。先生がおっしゃっていたように無限の可能性があること、つまり、何もない中で生き方をはっきりさせる、つまりそこに集中して他はあきらめるという作業に私は今まで恐怖を感じていました。何かを捨てるということにためらいがあり、自分が何をしたいのか自分でよくわかっていなかったのですが、とりあえず今は何がしたいのか決めてみようかな、と今日の話を聞いて思うことができました。今の目標ややりたいことが上手くいくとは限らないし、やっぱりほかのことがやってみたくなったり、先生のように好きな人ができるかもしれないですが、その時はこの言葉通り、目的に対する強い思いで「なんとするぞ」くらいの心構えで少しずつ将来の選択を行っていきたいです。現在、進路希望調査や科目選択などで将来のことに関して、何もやりたいことを決められずどうやって将来選択するのか悩んでいたので、今日のお話は、大変参考になりました。将来選択という大切な選択だからこそ、その分だけ思いきりも必要なのだと思います。
 また私は世界の人々と将来関わりたいという夢があるので、小川先生の「異文化でも人々は何かを大切にして生きている。それが積もり積もって国民的、もしくは宗教的な合意になり、それが文化になる」というお話にはとても感銘を受けました。現在、宗教的な考え方の違いによる問題や紛争が多く、それに対して考えさせられることも多いのですが、そこで異文化と言うものにどのように接していくべきかというのは、私の中で難しい答えのない課題でした。先生の文化と言うものに対する考え方は、よく考えてみれば当たり前のことなのかもしれませんが、私たちがつい忘れがちなことだと思いました。いくら自分の文化と相手の持つ文化がかけ離れていて異質なものであっても、相手にとっては大切なものであるという認識をしっかり持つことは異文化を持つ人と関わる上で基本的なことであり、これからの将来で忘れないようにしないといけないと再確認できました。グローバルに活躍するためには、自分の能力を高めたり、英語を勉強したりするだけでなく、このようなことも必要であることを改めて感じました。


 今日の話を聞いて最終的には自分の本当にしたいことをすることが大切なんだと思いました。私は今、進路を決めて大学入試に向けて勉強しなければならない時にいます。この職業が楽そうだからとか、そういう理由ではなく、今日話をされた二人の先輩のように、したいことをし続け、結果的に良かったと思えるような人生を歩みたいと思いました。
 またお二人ともグローバルな活動をたくさんされていて、常に他から学ぶ姿勢でいることがすばらしいなと感じました。自分が日本社会が他より劣っているところを見つけどうすればそれらより上に行くことができるのかを常に考えることはとても大切なんだと感じました。
 また、70歳になってもこれだけの同窓生が集まり、つながりを保っていることに驚きました。私たちの代も大人になったとき第13回生のように頼ったり、相談にのったりできるような関係になればいいなと思いました。
 今日は私たちの先輩方が受け継いできた伝統をじかに感じることの出来る貴重な体験となりました。これまでにも先輩方に会う機会は何度かありましたが、50年以上年上の先輩に話を聞くのは初めてで、積み重ねた人生が長い分学ぶことがたくさんありました。今日、聞いたことをこれからの人生に活かしていきたいと思いました。

 先輩方の話を聞いて、まず思ったのはおふたりとも楽しそうだということです。70才でまだまだ人生を楽しんでいるどころかさらに上を目指している。とても凄いと思いました。そして、その陰には過去の努力、決断があり、そこでの成功が今につながっているような気がしました。「大好きな人のために進路を変えた」、正直信じがたかったです。大学に入ってから進路を変える、しかも好きな人と結婚するために、もうドラマの世界のような話です。しかし、これは「好きな道を選ぶ」のとてもわかりやすい例だと思います。状況が特殊なだけで、やっていることはそんなに特別ではありません。努力し、自信をつけ、目標のために頑張る、特別ではありませんが簡単なことではないと思います。僕もまずは努力を重ね、結果を出し、いつかはっきりとした目標ができた時、そこに向かって頑張れるよう、高校生活を送っていこうと思いました。

 高校一年生の進路選択の準備の期間に位置している私達にとって、これからどう生きていくか、何をして生きていくかといった事は私達を悩ますもっとも大きな問題の一部だと思っている。特にやりたい事の見つからない人ややりたい事と自分の能力の兼ね合いのつかない人にとっても、勿論私自身にとっても今日の講演が私達の中の何かを確かにしたのは間違いない。檜谷先生の最後のお話にあったように、無限の可能性から自分の人生の道を選ぶ事は、同時に捨てていく事でもある。しかしその「あきらむ」といった事が「明らかにしていく」といった事と同義である事を考える事が自分の選択をより確かなものにしてくれると思う。更に日本を担っていく私達といった大局的な視点で見るならば、二人の先生がしきりにおっしゃっていた日本と他国との関係、国内の未来やグローバル化といった課題にどう対処していくかといった期待は、私達の世代にかかっている。附属はSGH校として現在指定されていて、海外研修、海外校との交流や総合的な学習の中でも常にそういった課題に臨む機会が与えられている。小川先生のお話の中にあった「国境のない人生」を歩んでいく事、かかとに翼を持つという事をこれから進路を決めていくにあたっても一つの着眼点として大切にしていきたい。附属生として附属の「自主自立」の伝統を受け継いでいき、常に附属生としての誇りを持って残りの学校生活を過ごしたいと思った。

◆ 僕は将来に希望を持ちながらも大きな不安を抱いていたので、先輩方もそうであったと知り少し安心した。「生きる」こととは何か考えていたが、結局のところなるようになるのかもしれないと思えた。目標が生き方を生み、生き方が目標を生むという言葉が胸に突き刺さった。「何か自分の生き方を変えるような決断の時が来る」という話があったが、まさに今がその時かもしれない。世界の人々の一人として、たくさんのことを学び経験して、自分にとって大切な何かを見つけ、それを一生懸命楽しみながら追いかけていきたいと思えた。国際社会で生きていくことを目標とせず、自分の中にあるものを大切にする。それに一生懸命になって、いずれは大きなものを乗り越えていけたらと思う。

◆ 檜谷先生の無限大の可能性があるというのは何もないと同じだ、というお言葉が心に残っています。様々なことに関する変化を、生活している中でふと感じることが最近よくあります。それに対して私が心をどう持っていき、自己解決していけばよいのか、よくわからず、その変化をただ傍観してしまっているような感覚がありました。しかし、先生のお話を聞いて、その変化は自分にとってあるべきものだったか、あってはならないものだったかということを考え、その変化にこれからどう向き合っていくべきか、自問したいと思いました。今の自分は、まだ何もないゼロの状態で、だから変に先入観を持ったり気負ったりするのではなく、いくらでも自分の道を自分で創り上げていけるんだ、と、胸に光が射したような心持でいます。その過程であきらめなくてはいけない多くのものに、後悔の残らないような生き方をしたいと思いました。また、小川先生の最後の“かかとに翼を”というお言葉にも勇気をいただき、自分の信念、それは檜谷先生のおっしゃった誠実さや利他の心や自分で見つけ出していくべき芯のようなものを持ちながら、軽いフットワークや状況に応じた柔軟さも養っていきたいです。これから本番を迎える人生を、何歳になっても胸を張って先輩方のように生きていけるよう、日々の生活に真摯に向かい合いながら、自分の感覚を大切に過ごしていきたいと思いました。









 

広島大学附属福山中・高等学校
広島大学附属福山高等学校同窓会オリーブ会