美術科教育研究(表現する道具(素材)としてのコンピュータ)

コンピュータグラフィックスと種類

コンピュータの進化のなかでコンピュータグラフィックスがビジュアルコミニュケーションの手段として登場してきた。あつかうカラー環境や操作環境が一変し、色彩は以前は16色しか扱えなかったものが現在では6万色や1600万色(フルカラー)が主流となっている。ソフトウェアーも2D(2次元)や3D(3次元)のデータを自由にあつかえるようになり、グラフィックスの表現力は飛躍的に向上して多彩な仕事が可能となった。

 コンピュータグラフィックスのソフトウェアーを大別すると以下のようになる。

2D(2次元のデータを扱うもの)

 ■ペイント系(ビットマップデータ)
   データ構造が点(ドット/ピクセル)の集合でできている。グラフィックデータとも言う。
マウスで絵を描くペイント系のソフトウェアーはこのデータである。
 ■ドロー系(ベクトルデータ)
画面上のXY座標と線や四角形・円といった図形の種類の情報によっているデータ。線画や    作図・製図・CADなどを得意とするソフトウェアーがこのタイプである。


ペイントツールで描く

3D(3次元のデータ)

■ワイヤーフレームデータ
   XYZの座標で3次元空間のデータを扱い、立体の稜線のみのデータを表示する。
■サーフェイスモデル(ポリゴンデータ)
3次元空間に面のデータを扱い、それを組合わせて立体を表示する。
 ■レイトレーシング(プリミティブデータ)
     3次元空間の物体に光の屈折や反射,透過といった光の変化を計算して表示する。非常にリアルな質感が表現できる。


レイトレーシングによる画像

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