第67回オリーブ会総会
2019.08.10


本日は第67回となる同窓会オリーブ会の総会が開催されました。

総会に続いては,東京大学名誉教授,跡見学園大学教授の三谷博さん(16回生)が,「長期危機に立ち向かう-19世紀日本と阿部正弘の経験から」と題し,ご講演くださいました。

今年は,福山藩の初代藩主 水野勝成入封400年にあたります。また福山では2022年の福山城築城400年に向けて,記念事業が動き始めています。

三谷先生は日本近代史がご専門で,特に,明治維新および東アジア近代史を中心に研究しておられ,幕末に老中首座の要職にあった福山藩主 阿部正弘が,ベリー来航以前から西洋との衝突を予想し,長期的な危機管理の視点を持ち,対策を考え,鎖国から開国へ外交政策を180度転換することで,日本が西洋列強の植民地となることを防いだ歴史をお話しくださいました。

ご講演の内容に関心をお持ちの方は,三谷先生の著書『明治維新とナショナリズム ―― 幕末の外交と政治変動』(山川出版社):1997年サントリー学芸賞受賞や,『維新史再考―公議・王政から集権・脱身分化へ』(NHKブックスNo.1248)などをお読みいただけたらと思います。

総会,講演会後の懇親会では,傘寿,喜寿,古希,還暦を迎えられたみなさまがそれぞれ壇上に上がられ,参加者のみなさんからのお祝いを受けられました。
今年度の総会のテーマは「オリーブの結束で令和を切り拓く」です。令和の時代のオリーブ会のますますの発展を祈念し,学友会歌を斉唱して会が終わりました。



2019.08.10 18:00 | 固定リンク | 近況

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