6.共同学習を効果的に進めるためのバックアップ組織の充実
今回の100校プロジェクトにおいて、プロジェクトを推進していくためのバックアップ体制は、極めて充実していたということができます。インターネットの設備への支援、インターネットを運用するための技術的な支援、プロジェクトを推進するための経費や、事務的な支援など、これまでに経験したことがない、充実したバックアップ体制がとられたように思います。100校プロジェクトが終わりに近づいた今、ネットワークを使った広域的な共同学習を、長く継続するための組織をどのように構築するか、どのように維持
していくかの研究が必要です。
今回のように、充実した中でのプロジェクトでさえ、1998年2月に、データを入れたサーバーの、ハードディスクのクラッシュという事故に遭遇しました。バックアップが十分でなかったこともあり、約10ヶ月分のデータ等を失いました。サーバーの管理についても、解決しなければならない問題が残りました。
ネットワークの教育利用には、回線料を含めて相当の経費を要します。有効利用をはかるためにも、全国的な規模での、バックアップ体制を確立する必要があると思います。