6.ホームページの作成とデータの入力
1)ホームページからのデータの入力
各参加校での観測データの集約の方法は3つある。
1)酸性雨調査プロジェクトのホームページから入力し、データが自動的に集約さ
れるシステムをつくる。
2)電子メールをつかって送信し、できればデータが自動的に集約されるような
、 システムをつくる。
3)FAXを用いてデータの送信を行う。
4)1)〜3)のシステムを併用する。
システムを管理運用する立場からすれば、送られたデータをファイルをつくるため
に再入力することは絶対にさけたい。さらに複数のシステムを並列的に運用するこ
とは、システム構築のためのコストの問題とか、システムのメンテナンスの問題、
システムの違いからくる、微妙な部分での相違点の発生などから避けるべきである
との判断を行った。その結果ホームページからのみの入力と、ホームページにアク
セスすることで、誰でも利用出来る利用環境を構築することになった。
2)ホームページ作成作業
ホームページの作成は、三菱総合研究所(MRI)でしていただけることになり、
11月中旬、三菱総合研究所に関係者が集まり、検討を行った。
データの整理の仕方については、当初日本地図の上に、ある日の酸性度を表示する
という方式を考えたが、技術的に難しいとのことで学校毎の表形式のファイルにま
とめることに決定した。
[ホームページのメニュー]
*地図による観測データ閲覧 (操作が軽い)
*地名による観測データ閲覧 (操作が重い)
*全国の最新データ一覧
*観測データの登録(参加校のみアクセス可能)
*メーリングリストの履歴(参加校のみアクセス可能)
*インフォメーション (プロジェクトの進行にしたがって、専門家のコメント
などを表示)
[入力時のパスワードと入力]
入力にあたっては、学校名を選択後、各学校に示したパスワードを入力して、入
力作業を行うことに決定した。
入力項目については、入力が絶対必要なものと、そうでないものとを区別するこ
とにした。
3)ホームページの設置場所
ホームページは、情報基盤センターのコンピューターの中に設置することになった。
4)参加校へのホームページ開設についての通知
12月27日付けで、参加校の学校長あてに郵送でパスワードとともに通知した。
酸性雨調査 データ登録/照会用ホームページ開設のお知らせ 拝啓 時下益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。 平素は、酸性雨調査プロジェクトの推進にご協力ありがとうございます。皆様か らのデータを参考にさせて頂き、WWWのホームページを情報基盤センターの方 に立ち上げましたので、お知らせ致します。 貴校によるこれまでの測定データは、本ホームページに、測定の日付順に登録し て頂くことになります。これまで送信頂いたデータに関しましては、二度手間と なりお手数をかけますが、データ登録のほど、よろしくお願い致します。本郵便 が届き、次ページの「データ登録に際して」をお読みになって頂き次第、データ 登録を開始して頂いて結構です。 なお、添付致します貴校のパスワードは、データ登録の際に必要となります。大 切に保管して下さい。 −データ登録に際して− 1. データ登録のURLは、 http://www.edu.ipa.go.jp/kyouiku/100/project/prjlist/joint/acid/index.html です。CEC殿の企画のページからもリンクが張られる予定ですので、おって メーリングリストにてご連絡致します。それまでは、長くて申し訳ありません が、上記のURL をご入力下さい。 ※index.html のあとに ``/'' (スラッシュ)はつけないようにして下さい。 2. データ登録は、日付の古いものから順番に慎重に行って下さい。 入力されたデータは、登録された順番に機械的に登録されます。また、一度、 登録/送信後、前画面に戻り、再び登録/送信をすると、同じデータが2つだぶ って登録されることになってしまいます。ご注意下さい。 3.データ入力欄の「日付」と「平均pH」は必須です。必ず入力するようにして下 さい。 4.「全国最新データ一覧」および、参加校ごとの「全測定データ集」は、表形式 に整理して出力していますが、一部のブラウザでは正しく表示されないことが あります。その場合には、表計算用のデータをダウンロードし、各校ごとにお 持ちの表計算ソフトでご覧になって下さい。 5.ベータ版のNetScapeの一部では、一部の日本語が化けて表示されることがあり ます。正式バージョンのもの、あるいは、より新しいバージョンのものをお使 いになるようにして下さい。 6.指定パスワードを入力してもデータ登録画面に移れない、など何か不備がござ いましたら、 rain@cec-jf.or.jp までご連絡下さい。 |
5)データの入力と入力上の問題点に対する対応の記録
1月 9日 データを一度にダウンロード出来るシステムにしてほしい(新居浜)
1月 9日 観測者の言葉の文字化けについてのコメント(MRI)
1月12日 プロフィールデータがの表示についてのコメント(MRI)
1月12日 パスワードを入れても入力出来ない(日田林工)
1月15日 風のデータについての質問(小山園芸)
1月19日 パスワードを入れても入力出来ない(宮城教育大附属小)
1月22日 最新データの一覧が初期状態にもどったことについてのコメント
(MRI)
1月25日 雪についての取り扱いについてのコメント(MRI)
1月27日 気象データについての質問(谷村)
2月 4日 データ送信時のコメントについての希望(谷村)
2月 5日 パスワードを入れても入力出来ない(MRI)
2月 5日 情報基盤センターについてのコメント(MRI)
2月 6日 観測者の言葉が上書きされることについての通知(MRI)
2月20日 降水量0の取り扱いと桁数についての通知(MRI)
主なものをあげるにとどめたが、この記録からもわかる様に、ホームページがらデータを
を入力しながらデータベースを構築していくことの困難さを痛感した。作業をしていただ
いた三菱総合研究所の佐藤さんをはじめとするスタッフの方々に深く感謝するとともに、
プロジェクト参加校の教師や生徒も、ホームページ作成の作業の困難さを理解すべきであ
るという認識を強く持った。。