5.観測データの内容と問題点の把握、それに対する対応
1)観測データ 12月末までに22校からデータが事務局によせられた。データの様
子から、各学校の観測体制は整ってきたことがうかがえた。
2)1降雨についての約束の確認
降雨終了後24時間という意味です。6時間雨が降らなければ1降雨としますから、
その時点からになります。学校が休日の場合は24時間にはこだわりません。
3)降雪についての対応
−北海道のhaze@utashinai-jhs.utashinai.hokkaido.jp の方の質問について−
「降雨が24時間途切れたら、その雨を一降雨として扱い、降雨後24時間以内にpH
を測定する」という原則でお願いします。降雪についても同様です。降雪の採集は大
きめの(1000ml以上の)ビーカー(プラスチック製が良い)で、それがいっぱ
いになるようでいたら、新たなビーカーを設置して測定をつづけて下さい。これらは
融雪させて、まとめてpHを測定して下さい。その際、降雪量(降水量)が測定できる
ようでしたら、測定して下さい。近くにの気象観測所の降雪(降水)データを利用し
ても構いません。気象データは降雪のあった日々の日平均値を採用して下さい。
4)データのばらつきについて
−大成中の遠藤先生、伊川谷北高校の岸本先生の質問について−
pHメータの測定は、少しの汚れでも値は変動します。採取するスポイトの汚れも影
響します。まず、これらの点に細心の注意をお願いします。同じサンプルを数度測
定しその平均値を採用するか、その際異常に高いとか低い値をカットするなどして、
平均値を求めて下さい。最初はpH値にバラツキが出ますが、慣れてきますと安定
した値が得られると思います。雨に限らず、測定の練習を試みて下さい。都市で、
また設置場所との関係で、コンクリートの粉末が予想される場合は、値がアルカリ
に傾くことも充分あります。雨滴の跳ね返りは避けるよう工夫して下さい。
長期にわたって降雨が無い場合は、レインゴーランドのペ−パーが変質する場合が
ありますので、そのような時は、適時交換して下さい。
5)情報交換
・レインゴーランドの破損について(美里高校など)
仙台西高等学校から、経験にもとづいた対応の方法が提供された。
・札幌市柏中学校から酸性雨の調査について資料が提供された。
・中根教授より資料が提供された。
大気汚染(酸性雨を含む)による森林被害
−この資料は酸性雨調査プロジェクトの意義の校に掲載してあります−
6)事務局用メーリングリストの作成
acid-staff@edu.Ipa.go.jp