■ 「EUがあなたの学校にやってくる」とは
EUがあなたの学校にやってくる ―EU大使・外交官、地方都市の中・高生4万人に出張授業― 大使20名を含む総勢70名の欧州連合(EU)加盟国の外交官が、5月、29都道府県の中学・高校等105校を訪問し、40,000人を超える生徒にEUやそれぞれの出身国について講義を行います。 このイベントは、昨年、首都圏を対象に成功裏に行われた出張授業「EU があなたの学校にやってくる」をベースに、規模を拡大して開催されるものです。外交官は、全国の若い聴衆に欧州をより身近に感じてもらえるよう、北は北海道から南は沖縄まで訪れ、講義を行います。 講義は、5月8日、9日のいずれかに行われます。5月9日は、フランスの外交官で外務大臣であったロベール・シューマンが1950年に平和と安定を確保するためのさらなる欧州統一の理念を初めて提唱した日であり、EU創設記念日「ヨーロッパ・デー」にあたります。まさに本イベントを開催するにふさわしい日です。 (EUROPAN
UNION 駐日欧州委員会代表部のホームページから) http://www.deljpn.ec.europa.eu/home_jp.php |
■ 福山市をご案内
EUの特別授業のために福山にいらっしゃったイタリア大使館のアマーティ大使代理と、学術文化担当官のモルテーニさんを、福山市の明王院と鞆の浦にご案内しました。鞆の浦では、鞆の浦史跡めぐりガイドの釜谷さんに案内していただきました。 2008.05.08 |
■ 福山附属での特別授業
場所:情報教育棟ローズ2F マルチメディアホール 対象:1年生28人、2年生122人、3年生17人 4年生29人、5年生13人、6年生20人 保護者24人 …計253人の生徒と保護者 ■はじめの挨拶 学校長 町 博光 きょうは、イタリア大使館から大使代理のアマーティさん、学術文化担当官のモルテーニさんに、イタリアとEUについて特別講義をいただきます。 それぞれの国を理解し文化交流をはかるにあたり何が大切なのかについて考える、いい機会になろうと思います。 それでは、どうかよろしくお願いします。 ■講師 イタリア大使館 大使代理
Aldo Amati 氏 学術・文化担当官 Corrado Molteni 氏 ■質疑 生徒の質問1 「ヨーロッパにおけるEUの試みをもとにして、世界の平和のためにはどのようなことが必要であると思いますか。」(4年生) 生徒の質問2 「私たちの学校では生徒一人ひとり個性豊かで多様性に富んでいるが、このように多様なる者が共存していくために、どうしなければならないと考えますか。」(2年生) ■生徒代表謝辞(2年生) ヨーロッパやEUは、私の中では「あこがれているけれど、遠い存在」でした。いつか行ってみたいと思っていましたが、今日のこの機会を通じて、私の中のヨーロッパが自分にとってとても身近な存在となり、実際にそこへ行って自分と身近であることを実感したいと考えるようになりました。 最も印象的だったのは、イタリアの文化特徴は「外を見る」ことが多いという話で、それを聞いて、文化が発達する背景には歴史的なことや人々の習慣の影響が大きいということです。 様々な話を聞きながら、自分の身近にある自国の文化と、行ったことのない国の文化を比べたり、考え方の違いを感じたりすることができたという点でも、私にとってよい勉強になりました。 本日は、本当にありがとうございました。Grazie mille. ■生徒3人から記念品贈呈 ミニ琴(福山特産)…「サクラサクラ♪」を奏でつつ 子ども下駄(福山特産) ばらの花束(福山市の花) ■終わりの挨拶 副校長 竹盛浩二 福山附属のシンボルはオリーブ。福山の瀬戸内海とイタリアの地中海はオリーブのきずなでつながっています。 わたしたちはEUの試みに多くのことを学びます。あのEUの旗を見てみましょう。環になっている星のサイズはみな同じなのですね。ここにヒントがあると思います。 きょうはこのようないい機会を、本当にありがとうございました。 |
広島大学附属福山中・高等学校