ラディスラフ・ヤルーフカ 「教会堂と城下の佇まいU」1995 |
東ヨーロッパに位置するチェコ共和国は、1993年に
スロバキアと分離独立しました。社会主義から資本主
義へと転換していらい、失業、犯罪の急増など社会的
問題を大きく抱えています。
ここでは、プラハから東へおよそ250キロのオロ
モウツ市にある国立パラツキー大学で美術を教えてい
る40歳前後の9人の美術作家が、社会の大きな変動の
中で真摯に制作した版画、ドローインク、写真作品約
60点を展示し、新しい東欧美術への関心を喚起しよう
とするものです。
坂本万七「弥勒菩薩(顔、斜)広隆寺」1952 |
坂本万七(1900−1974)は、大正から昭和の戦前、
戦後にわたって活躍した福山市出身の写真家です。お
もに、遺跡や柳宗悦らと調査した民芸作品、陶磁器な
どの撮影者として知られています。
今回は、デヴュー作である大正〜昭和初期の築地小
劇場の舞台写真や、昭和10年代の沖縄の写真、また、
1989年に福山ロータリークラブからふくやま美術館に
寄贈された、広隆寺の国宝弥勒菩薩や重文の仏像とい
った古都の仏たちの写真まで、重厚なモノクローム写
真約80点を展示いたします。