『鞆の浦漁港』1995 |
『鞆港』1997頃 |
『鞆港』1954 |
福山には瀬戸内海国立公園を代表する景勝地「鞆の浦」があります。古来から潮待ちの港として栄えたこの鞆の浦を語るとき欠かすことのできないのが、藤井軍三郎(1910年生まれ)の絵画です。藤井軍三郎は、鞆の浦に移り住んで
60年になりますが、現在も健筆をふるい、江戸風情が残る穏やかな港や蔵の風景を描き続けています。
今回の展覧会は、中央点に出品しはじめた昭和20年半ばから現在に至るまでの50点の油彩画を展示し、鞆の浦に限りない愛情を注いだ藤井軍三郎の半世紀に及ぶ画業を振り返ります。