ふくやま美術館/終了した展覧会


特別展

イギリス工芸運動と濱田庄司展

美しいくらしぶりを求めて
■期  間:1998年2月21日(土)−−1998年3月29日(日)
■開館時間:午前9時30分〜午後5時(月曜日休館)
        [2月21日(土)はオープニングセレモニーのため10時30分開場]
 

濱田庄司
『ガレナ釉星牛図大皿(筒描名:庄)』
1921-23年頃

エセル・メイレ
『上着と帽子』
1938

バーナード・リーチ
『ガレナ釉筒描草果文大皿』
1930年代

デヴィット・ジョーンズ
『囲まれた庭』1924

濱田庄司
『ガレナ釉彫絵蓋壺』
1922

チャールズ・R・アシュビー
『ブローチ』1900年頃
 この展覧会は,濱田庄司とバーナード・リーチを軸として,1910年〜30年代までのイギリス工芸運動の精華をとらえ,日本の民芸運動の一つの精神的な原点を確認しようとするものです。
 1920年(大正9年),濱田庄司は,バーナード・リーチの強い誘いに従って,イギリス西南端の港町セント・アイビスを訪ねました。二人は協力してこの地に日本式の窯を築き,繊細で美しい作品を数多く制作しました。当時のイギリスは,画家,彫刻家,工芸家たちが都市の喧騒から離れて,芸術村(コロニー)や工芸家集団(ギルド)を形成し,多彩な活動を展開していました。濱田は,セント・アイヴスとディッチリングの美術家・工芸家たちのくらしぶりに強く影響を受けて1924年(大正13年)帰国。後に柳宗悦,河井寛次郎らと「民芸」運動を提唱することになります。この展覧会が,彼らの求めたものが何であったのかを,再考していただく契機となれば幸いです。
■観覧料:一般900円(700円),中高生500円(400円),小学生400円(300円) ( )内は前売りまたは20以上の団体料金


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