特別展
塩出英雄展
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■期 間:1999年4月9日(金)〜5月23日(日)
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「泉庭」1950年 ふくやま美術館蔵
「瀬戸の浮島」1952年 ふくやま美術館蔵
「春丘」1977年
武蔵野美術大学美術資料図書館蔵
「峡谷」1985年 ふくやま美術館蔵
「茶庭」 1936年 ふくやま美術館蔵福山市出身で現在東京都に在住し,日本美術院の同人として活躍する塩出英雄の回顧展を開催します。
塩出は,1912(明治45)年に福山市せ生まれ,1931(昭和6)年より帝国美術学校(現・武蔵野美術大学)日本画科に学びました。在学中,日本画技法を修得する一方で金原省吾に東洋美学を,高楠順次郎に仏教学を学び,自己の芸術観の基礎としました。1935(昭和10)年には奥村土牛に師事して,日本美術院(院展)に出品を続け,現在まで院展を代表する画家として意欲的に制作しています。また,古美術や能楽,茶道に造詣が深く,短歌や書にも親しみ,そうした幅広い素養が清澄で深い奥行きを作品に与えています。
本展は初期から近年までの代表作や素描を一堂に集めるとともに,その芸術を生み出す淵源ともいえる画伯の美学や人柄をその他の資料によって紹介するものです。