ふくやま美術館/終了した展覧会


特別展

北大路魯山人展

<美食もてなしの芸術>

■期間:1997年1月3日(金)−−2月2日(日)/月曜休館


<色絵金彩椿鉢>昭和30年
京都国立近代美術館蔵

<淡海老舗>大正2年

<織部蟹絵平鉢>昭和34年

<織部俎盤>昭和24年
京都国立近代美術館蔵

<古染風魚形向付〉大正12年

<一閑張目付椀>昭和18年

<絵瀬戸草虫文壷〉昭和27年
北村美術館蔵

<染付色絵藻魚貝鉢>昭和16年

食道楽を自認していた北大路魯山人(明治16−昭和34)は、 東京・日枝神社境内に会員制による高級料亭「星岡茶寮」 を大正14年に設立し、白身が顧問兼料理長を勤め、その頃、 北鎌倉に星岡窯を築き、料理に使う食器を日的に作陶を始 めました。
昭和11年以降はさらに陶磁器制作に専念。中国 の古染付、古赤絵などをはじめ、わが国の桃山時代の志野、 織部、黄瀬戸、古備前などの格調高い技法を自在に会得し て、その魅力を現代に見事に再現することに成功しました。 古典の陶芸作品を生み出した魯山人は、陶芸のみならず 書・絵画・篆刻・漆器など美術工芸の様々な分野で傑出し た才能をあらわした不世出の芸術家といえるでしょう。
本展は、この魯山人の多彩な芸術から優品280余点を選 び、その美の神髄を紹介するものです。


[back]