あかね |
和名:茜(あかね) |
学名:Rubia cordifolia L . var. mungista Miq.(アカネ科). | |
万葉:あかね(茜) | |
山野にはえるつる性の多年草.茎はよく分枝し四角形で逆刺がある.葉は4枚が輪生.夏から秋,淡黄緑色の小花が多数開く. | |
茜(あかね)さす 紫野(むらさきの)ゆき 標野(しめの)ゆき 野守(のもり)は見ずや 君が袖(そで)振る 額田王(ぬかたのおおきみ) 『万葉集』巻一20 ほら、紫草の野を行ったり標野を行ったりして野の番人は見てるじゃないの。あなたが私に袖を振るもんだから。
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アカネの根は、堀り取ったときは淡い黄赤色です。その根をたくさん集め、汁をしぼって布にしませて乾燥し、その上に木灰汁をかけると、東の空が朝焼けするように着色するところから「あかねさす」という枕詞(まくらことば)ができたといわれます。万葉時代以後も多くの人に愛された色です。なかでも戦国の武将が晴れの場に着用する大鎧(おおよろい)には欠かせない色彩でした。 アカネは、薬用になります。秋に根を掘って乾燥し、煎じて服用します。腎臓病や月経不順に効くといわれています。(染料、薬用) |
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校内分布図:●は植物の生育場所。 |