あじさい

和名:紫陽花(あじさい)
学名:Hydrangea macrophylla Seringe var. otaksa Makino(ユキノシタ科)
万葉:あじさい(紫陽花).
観賞用として広く庭園に栽培される落葉低木.初夏,花弁状となったがく片が美しい花弁,雄しべ,雌しべは退化しており結実しない.
wpe6.jpg (31317 バイト) セイヨウアジサイ

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あぢさゐの 八重(やえ)咲くごとく 八つ代(よ)にを 

         いませ我が背子(せこ) 見つつ偲(しの)はむ

橘 諸兄(たちばなのもろえ)  『万葉集』巻二十4448

 あじさいが八重に咲くように八代にって言うくらい、うんと長生きしてくださいね、あなた。私は、あじさいの花を見ては、あなたのことをずっと偲んでいましょう。

wpe7.jpg (23514 バイト) ガクアジサイ


 万葉集には、現在と変わらぬアジサイという呼び名で詠まれています。アジサイは、山地に自生するガクアジサイから改良された園芸品種です。七変化ともいわれるように花の色が変化します。生育する土質にも影響されるようで、石灰岩地帯では色が鮮やかになるようです。新芽は食用にし、花は陰干しにして、解熱剤として煎じて服用します。
 アジサイは、長崎に来ていた名医シーボルトが、日本人妻「楠本滝(お滝さん)」の名にちなんで学名に「オタクサ」とつけ、世界に紹介しています。(食用、薬用)

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ajisai.jpg (19530 バイト) 校内分布図:は植物の生育場所です。