あせび |
和名:馬酔木(あせび).別名:あせぼ |
学名:Pieris japonica D. Don. (ツツジ科). | |
万葉:あしび(馬酔木). | |
本州の中部以西の山地に多い常緑低木.早春,白色のスズラン状の小花を房状につける.葉・樹皮・花には強い毒成分が含まれる. | |
磯の上に 生ふる馬酔木(あしび)を 手折(たを)らめど 見すべき君が ありといはなくに 大来皇女(おおくのひめみこ) 『万葉集』巻二166 磯のほとりに生えているあしびを折り取ろうと思うけれど…、今はもう、それを見せるべき君がいるわけではないのにね…。 *大津皇子の亡骸を葛城の二上山に移葬した時、姉の大来皇女が悲しみの中で作った歌。 |
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早春の山野を彩る美しい花を咲かせますが、有毒植物であるため野生動物はこれを食べません。安芸の宮島でも鹿の被害を受けずにすくすくと育っています。もし牛馬がこれを食べたなら麻痺するであろうというところから「馬酔木」という名前がついています。 終戦後も、野菜の虫よけに使用したり、葉や花を煎じて、家畜の駆虫剤に使っていました。子どもたちは、アセビの花をつぶしてパチパチと音がするのを楽しんでいました。(有毒、駆虫剤) |
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校内分布図:●は植物の生育場所。 |