えごのき

和名:えごのき.別名:ちしゃのき
学名:Styrax japonica Sieb. et Zucc.(エゴノキ科)
万葉:ちさ.
日本各地の山地に生育する落葉小高木.初夏に下垂した白色の花が咲く.花冠は5裂するがあまり開かず,枝はしに蓮華状の白色の虫えいができる.
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 息の緒(お)に 思へるわれを 山ぢさの

          花にか君が 移ろひぬらむ

作者不詳  『万葉集』巻七1360   

  命をかけてあなたを思っている私なのに…、あのしぼみやすい山ちさの花みたいにあなたの心は変わってしまったの?


 初夏に小枝の先に五弁の白い花が下向きにびっしりとつき、樹木が白く見えます。花が美しいため、庭木として植えられています。花が散ったあとはラグビーボールの形をした白緑色の実がびっしりとつきます。果実の皮は、その名のとおりエグ味があります。果実は、山雀が好んで食べます。
 昔は、新鮮な実の果皮を洗濯に使っていました。また果実を叩いて川に流して魚を捕っていましたが、今は禁じられています。(有毒、洗剤)
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egonoki.jpg (19373 バイト) 校内分布図:は植物の生育場所。