えのき |
和名:榎(えのき) |
学名:Celtis sinensis Pers. var. japonica Nakai (ニレ科) | |
万葉:え(榎). | |
本州から九州の暖地に多く,道路脇などにも植栽される落葉高木.花は春,新枝の下部に雄花を,また同株で雌花はその上部につく.果実は秋に橙色に熟し甘い. | |
オオムラサキ(国蝶)とエノキ | |
我(わ)が門(かど)の 榎(え)の実(み)もり食(は)む 百千鳥(ももちとり) 千鳥は来(く)れど 君そ来(き)まさぬ 作者不詳 『万葉集』巻十六 3872 うちの門口の榎の実を取って食べるたくさんの鳥たち。たくさんの鳥は来るっていうのに、あなたはぜんぜん来ないし…(ぷんぷん)。 |
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果実は甘く、子どもたちが好んで食べていました。小鳥たちもとても喜んで食べに来ます。頭部の冠毛が黄色いキレンジャクや緋色のヒレンジャクが、群れてついばみます。エノキはヤドリギが寄生する木としても知られています。 織田信長が一里塚にエノキを植えることを指示したといわれています。旅人の目標になる木であり、夏の涼しい木陰を提供する木としてよろこばれていました。 国蝶のオオムラサキの幼虫は、えのきの葉を食べて育ちます。 若芽は、飯に吹き込んで食用にしていました。樹皮は、煎じて服用すれば月経不順、食欲不振に効力があるといわれています。(食用、薬用) |
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校内分布図:●は植物の生育場所。 |