からたち |
和名:唐橘(からたち).別名:きこく |
学名:Poncirus trifoliata Rafin. (ミカン科) | |
万葉:からたち(枳). | |
中国原産で,日本には古い時代に渡来したと考えられる落葉低木.枝には強大で扁平なとげがつく.春に白い花が葉に先だって開く. | |
からたちの 茨(うばら)苅り除(そ)け 倉立てむ 屎(くそ)遠くまれ 櫛(くし)造(つく)る刀自(とじ) 忌部首(いんべのおびと) 『万葉集』巻十六3832 からたちのいばらを刈り払ってここに倉を立てよう。クソはあっちでせいよ。櫛を造るおばちゃん! |
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カラタチの実は、黄色く熟してよい香を放ちますが、食用にはなりません。普通には、生垣として用いられますが、木が寒さや病気に強く、実をたくさんつけるので、柑橘類の台木として広く利用されています。 ある年代以上の人には、北原白秋作詩・山田耕筰作曲の「からたちの花」や、島倉千代子が歌った、西沢爽作詩・遠藤実作曲の「からたち日記」で、なじみの深い木です。 ♪ こころで好きと叫んでも 口ではいえずただあの人と 小さな傘をかたむけた あーあ あの日は雨 雨の小径にしろい仄かな カラタチ カラタチ カラタチの花 ♪ (薬用) |
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校内分布図:●は植物の生育場所。 |