く り |
和名:栗(くり).別名:しばぐり |
学名:Castanea crenata Sieb. et Zucc. (ブナ科). | |
万葉:くり(栗). | |
北海道西南部から九州の山地に生育し,果樹としても広く植栽される落葉高木.初夏,黄白色の雄花の尾状花穂を上向きにつけ,その基部に緑色の雌花がつく. | |
雄花 | |
瓜(うり)食(は)めば 子ども思ほゆ 栗食めば まして偲(しの)はゆ いづくより 来(きた)りしものぞ 眼交(まなかい)に もとなかかりて 安眠(やすい)し寝(な)さぬ 山上憶良(やまのうえのおくら) 『万葉集』巻五802 瓜を食べると子どものことが思われる。栗を食べると、いっそう子どものことが偲ばれる。子どもというものはどこから来たものだろうか。こうしていても眼前にしきりにちらついて、私を安眠させないよ。 |
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クリは、日本固有の果樹です。昔は乾燥させて飢きんに備えたり、戦国の兵糧にしたり、また戦国の武将の出陣の祝の品にしたりしました。現在もクリゴハン、クリ菓子など、食料として多く利用されています。山地に生えるシバグリから、栽培種で大きな実をつけるタンバグリまで多くの品種があります。 クリの木はブナの仲間ですが、他のブナの仲間もドングリの実をつけます。仲間の中で一番大きな実をつけるクリだけが、ドンをとってもらってクリの木になったのかもしれませんね。(食用、建築材、枕木) |
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校内分布図:●は植物の生育場所。 |