こうやぼうき |
和名:高野箒(こうやぼうき).別名:たまぼうき |
学名:Pertya ovata Maxim.(キク科) | |
万葉:たまばはき(玉箒). | |
関東以西の各地の山野にはえる草木状の落葉小低木.高さ1m内外で,秋に白色の頭状花をつける. | |
冠毛をもつ果実 |
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初春(はつはる)の 初子(はつね)の今日の 玉箒(たまばわき) 手に執(と)るからに 揺(ゆ)らく玉の緒(お) 大伴家持(おおとものやかもち) 『万葉集』巻二十4493 初春の初子の今日の日にいただきました玉箒、手にとっただけで、ゆらゆらと揺れて音を立てるよ玉の緒よ。 *新年のおめでたい気分を詠んだ歌 |
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花 | |
高野山でこれを束ねて書院ぼうきにしたところからこの名前がついたといわれます。 正倉院には、天平宝子二年の正月三日の初子(正月最初の子の日)に、宮中の儀式に使用した子日目利箒 (ねのひのめときのははき)が残っています。右に掲げた歌の「玉掃」とは子日目利箒を指すものです。占いに使用されていたといわれています。大伴家持のこの歌は、当時の宮中行事のありさまを伝える貴重なものとなっています。 コウヤボウキは草と間違いそうな小さな木本ですが、近くの森でよく見かけます。かんなくずのようなかわいい花が印象に残ります。(箒) |
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校内分布図:●は植物の生育場所。 |