すべりひゆ |
和名:滑りひゆ(すべりひゆ) |
学名:Portulaca oleracea L. (スベリヒユ科) | |
万葉:いはゐづら(いはゐ蔓). | |
日本各地の日当たりのよい田畑,路傍,庭などいたる所にはえる1年草.肉質で,茎はさかんに枝分かれして地面をはう.夏に5個の花弁をもつ小さな黄色の花が開く. | |
入間路(いりまじ)の 大屋(おおや)が原の いはゐ蔓(つら) 引かばぬるぬる 我にな絶えそね 作者不詳 『万葉集』巻十四3378 入間路(いりまじ)の大屋(おおや)が原のいわいづらのように、私が引いたらしだいにうち解けて、そしてこの仲を絶やさないで下さい。 |
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万葉集には、東歌(あずまうた)の2首があります。「いはゐづら」は解釈のむずかしい植物の一つですが、歌意からもスベリヒユがいちばんあてはまるということになっています。 今日、世界中に広がっている野草です。先年、サンタモニカの路店で売っているのを見て、びっくりしたことがあります。昔は、若い葉や茎を茹でて水にさらしたのち、和えもの、おひたし、汁の実にして食べていました。 葉や茎を乾燥し、利尿、解毒剤として煎服します。また、毒虫にさされたとき、葉や茎をもんで皮膚にぬります。(食用、薬用) |
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校内分布図:●は植物の生育場所。 |