すみれ |
和名:菫(すみれ) |
学名:Viola mandshurica W. Becker (スミレ科) | |
万葉:すみれ. | |
本州から九州にかけての路傍,田畑,石垣の間など日当たりよい所にはえる多年草.春に草丈ほどの花柄上に濃紫色の花が咲く.まれに白色もある. | |
スミレ | |
春の野に すみれ摘(つ)みにと 来(こ)しわれぞ 野をなつかしみ 一夜(ひとよ)寝(ね)にける 山部赤人(やまべのあかひと) 『万葉集』巻八1424 春の野のにすみれを摘みに来た私は、この野が去りがたいほどに気に入って、結局ここで一晩寝たことよ。 |
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アリアケスミレ | |
万葉集にはスミレを詠んだ歌と、ツボスミレを詠んだ歌があります。いずれも早春の野の情景を詠んだすばらしい歌です。すみれは春の野の代表的な花ですが、日本には100種類以上のすみれがあるといわれています。 和名の由来は、スミレの花の形が、大工さんが使う墨入れに似ているところから「スミイレ」、そして「スミレ」と呼ぶようになったといわれています。 若葉は、茹でて漬物、和えもの、汁の実にして食べます。また、根や葉は下痢止めなどの民間薬として使われたといわれています。(食用、薬用) |
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校内分布図:●は植物の生育場所。 |