せんだん |
和名: 栴檀(せんだん).別名:おおち. |
学名:Melia azedarach L. var. japonica Makino (センダン科) | |
万葉:あふち(棟). | |
四国・九州・琉球の海辺や海に近い山地に生育し,また庭木として植栽される落葉高木.初夏,濃紫色の小さい花が集まって開く.果実は秋,黄色に熟する. | |
妹(いも)が見し 楝(あうち)の花は散りぬべし わが泣く涙 いまだ干(ひ)なくに 山上憶良(やまのうえのおくら) 『万葉集』巻五798 亡き妻が見たせんだんの花は、もう散ってしまいそうだ。私が泣く涙はまだ乾かないのに。 |
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センダンは福山市の木です。お菓子の名前にもなっています。市内の街路樹としてたくさん植えられています。 「あふち」というのは、せんだんの別名です。平家物語からもわかりますが、せんだんの木を首のさらし場に用いています。さぞ迷惑センダンなことでしょう。 「栴檀は双葉より芳し」という西行法師の名文にみられるセンダンは、この木ではありません。インドを中心に自生する白檀(びゃくだん)のことです。 果肉はひび薬として用い、根皮や樹皮は駆虫の効果があるといわれています。(薬用) |
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校内分布図:●は植物の生育場所。 |