に ら

和名:韮(にら)
学名:Allium tuberosum Rottl. (ユリ科)
万葉:くくみら(茎韮).
日本各地の山野に広くはえるが,多くは畑で栽培される多年草.秋に高さ30cm程度の花茎を出し,その先端に白色の小さい花を多数つける.種子は黒色.全体ににら特有の臭いがある.
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伎波都久(きわつく)の 岡のくくみら 我摘(つ)めど 

                          籠(こ)にも満(み)たなふ 背(せ)など摘まさね

作者不詳 『万葉集』巻十四3444

「伎波都久(きはつく)の岡のニラは、私が摘んでも籠(かご)に満たないのです。」「そう、それなら、あなたは、夫の君と摘みなさいよ。」

 万葉集には、この一首のみ詠まれています。女性たちが、野良仕事をしながら詠んだものです。当時、野生のニラがたくさんあったと思われます。この頃から現代にいたるまで重要な食料であったようです。現代は中華料理に不可欠な野菜です。

 秋に、熟した種子を陰干しにして、漢方では泌尿系疾患に用います。(食用、薬用)

nira.jpg (19500 バイト). 校内分布図:は植物の生育場所。
レシピ  焼き餃子(ぎょうざ)を作る

wpe2C.jpg (12292 バイト)@ 小麦粉をボールにふるい入れ、塩を入れた熱湯を入れながら箸でまぜる。全体に混ざったらよくこね、耳たぶくらいのかたさにする。ぬれ布巾をかけて20分くらいねかせる。
A 白菜をゆでてみじん切りにし、水けをしぼる。ニラ、しょうがはみじん切りにする。
B 豚のひき肉に、塩・醤油・酒の調味料を合わせ、ねばりがでるまでよく混ぜ、Aを合わせ、ごま油を混ぜ合わせて肉あんをつくる。適当な大きさに分ける。
C @をよくこねてから棒状にのばし、適当な大きさに分ける。切り口に打ち粉をしながら軽く手のひらで押さえて円形にする。
D Cの皮にBの肉あんをのせて包む。
E フライパンを熱して油を入れ、Dを中火で焼き色がつくまで焼く。次に湯をカップ半分くらいを注ぎ、ふたをして蒸し焼きにする。
F 熱いうちに、酢醤油、ねりからしを添えて食べる。