ぬるで

和名:白膠木(ぬるで).別名:ふしのき.
学名:Rhus javanica L. (ウルシ科)
万葉:かづのき(穀の木).
日本の温帯から亜熱帯域の山野に生育する落葉小高木.秋に紅葉する.夏に白色の雌花と雄花を別々の株につける.
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足柄(あしがり)の 吾(わ)を可鶏山(かけやま)の かづの木の 

                     吾(わ)をかづさねも かづさかずとも

作者不詳 『万葉集』巻十四3432

 足柄の可鶏山のかずの木の名のように、私をどこかへ連れ出して! 連れ出すのがむずかしくても、お願い、そうして!


 ヌルデは、樹液が肌につくとかぶれるので森の嫌われものですが、秋の紅葉はひときわきれいです。ヌルデの葉には、春先にヌルデノミミフシアブラムシが住みつき、虫こぶを作ります。この虫こぶにはタンニンが豊富に含まれていて、薬用や染料に用います。昔、既婚の女性が歯を黒く染める(おはぐろ)ときに、ヌルデの虫こぶのタンニンを使いました。

 虫こぶを蒸して、天日乾燥したものを下痢止めや止血に使用します。(染料、薬用)

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nurude.jpg (19348 バイト) 校内分布図:は植物の生育場所。