は ぎ

和名:萩(はぎ)
学名:Lespedeza bicolor Turcz. var. japonica Nakai (ヤマハギ,マメ 科)
万葉:はぎ(萩).
日本各地の山野に広く生育する落葉低木.秋に紅紫色まれに白色の花を開く.さやは熟しても開かず,中に1個の種子を生じる.
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(わ)が岡に さ雄鹿(おじか)(き)(な)く 初萩(はつはぎ)の 

                   花妻(はなづま)(と)ひに 来鳴くさ雄鹿

大伴旅人(おおとものたびと) 『万葉集』巻八1541

 私の住む岡に雄鹿が来て鳴く。今年初めて咲く萩の花に求婚するために来て鳴く雄鹿よ。


 山上憶良の旋頭歌に詠まれた秋の七草のひとつです。万葉集では141首の歌に詠まれている人気番付一位の花です。

 多くの自生種があり、観賞用としても庭園によく植えられています。生え芽=(はえぎ)が転じた名前といわれますが、その名のとおり、冬に全部刈りとっても春には芽を出し、秋にはびっしり花をつけます。

 春の若芽は茹でておひたし、和えもので食べます。また、葉はお茶にして飲むことができます。開花期を過ぎたヤマハギは、家畜の飼料に適しています。(食用、飼料)

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hagi.jpg (19618 バイト) 校内分布図:は植物の生育場所。