はまおもと |
和名:浜万年青(はまおもと).別名:はまゆう |
学名:Crinum asiaticum L. var. japonicum Baker (ヒガンバナ科) | |
万葉:はまゆふ(浜木綿). | |
関東地方以西から琉球の海岸の砂地にはえる常緑多年草.夏に約70cmくらいの花茎上に十数個の芳香のある白い花が咲く.種子は大きく,長期間乾燥しても発芽する. | |
み熊野(くまの)の 浦の浜木綿(はまゆう) 百重(ももえ)なす 心は思へど 直(ただ)に逢(あ)はぬかも 柿本人麻呂(かきのもとのひとまろ) 『万葉集』巻四496 み熊野(くまの)の浦の浜木綿(はまゆう)の葉鞘(ようしょう)が、幾重(いくえ)にも重なっているように、私の心は、あの人へのたくさんの思いが重なっているが、直接逢うことはできない。逢いたいよ。 |
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柿本人麻呂の歌は、その自然観察眼の鋭さを感じさせます。 葉が、庭に栽培されるオモトに似ているところから、浜のオモトという意味であろうといわれています。また和名の浜木綿は、白い花弁がたれさがっているさまを木綿で作った幣に見えるところから、浜の木綿=(ハマユフ)と名づけたともいわれます。 有毒植物ですから、口にしないように注意しなければなりません。(有毒) |
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校内分布図:●は植物の生育場所。 |