ひかげのかずら |
和名:日蔭の蔓 (ひかげのかずら) |
学名:Lycopodium clavatum L. var. nipponicum Nakai(ヒカゲノカズラ科) | |
万葉:ひかげ(日陰). | |
日本各地の比較的日当たりのよい山麓域にはえる常緑多年草.茎は長く地面をはい,鱗片状の葉を密生.短い柄に2〜4個の黄色の胞子のう穂をつける. | |
あしひきの 山かづらかげ ましばにも 得(え)難(がた)きかげを 置きや枯(から)らさむ 作者不詳 『万葉集』巻十四3573 (あしひきの)ひかげのかずら、めったにも得られないこの草のような君をそのままにしておいて枯らして良いものだろうか。 |
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今も生きている古代植物の代表種です。4億年前に陸上に現れたと言われています。古くから書物に出ており、清浄なものとされてきました。現代でも、正月のめでたい料理の飾りとして、ヒカゲノカズラを用います。 胞子を集めたものを石松子(セキショウシ)と呼び、丸薬を包む衣に利用されていました。(薬用) |
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校内分布図:●は植物の生育場所。 |