ひがんばな |
和名:彼岸花(ひがんばな).別名:まんじゅしゃげ. |
学名:Lycoris radiata Herb. (ヒガンバナ科) | |
万葉:いちし(壱師) | |
日本各地の路傍,田の畦,墓地などに多くはえる多年草.彼岸の頃,葉のない鱗茎から1本茎がのび,赤色の花を数個つける.花後に葉を群生する.種子はつけない. | |
道の辺(へ)の いちしの花の いちしろく 人皆(ひとみな)知りぬ 我(あ)が恋妻(こいづま)は 作者不詳 『万葉集』巻十四2480 道ばたのいちしの花のように、はっきりと、みんなが知っている。私があの人に恋していることは。 |
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ヒガンバナは、秋の彼岸に合わせたように開花します。葉が全く出ないときに長い花茎をのばして、鮮やかな赤い色の花を咲かせます。 有毒植物ですが、鱗茎には澱粉を含んでおり、水洗いして有毒成分を除去したのち、食用にしました。救荒植物として保護した歴史があります。 鱗茎をすりつぶして、膝関節のはれ、炎症の湿布材に使用します。また、ヒガンバナの澱粉で作った糊は虫がつきにくく、ふすまやびょうぶの下張りに使われました。(薬用、食用、有毒) |
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校内分布図:●は植物の生育場所。 |