ふ じ |
和名:藤(ふじ) |
学名:Wistaria floribunda DC. (ノダフジ・フジ,マメ科) | |
万葉:ふぢ(藤). | |
本州から九州各地の山野にはえ,また観賞用に庭園に植栽されるつる性落葉木.春,紫色の蝶形の花を多数つける.ヤマフジよりも花序が長い. | |
藤波(ふじなみ)の 花は盛りに なりにけり 奈良の都を 思ほすや君 大伴四綱(おおとものよつな) 『万葉集』巻三330 藤の花が満開になりましたねえ、ここ大宰府でこの景色を見て遠く奈良の都を懐かしく思われますか、あなたも。 * 大宰府長官の大伴旅人に呼びかけた歌 |
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「ノダフジ」は右巻きに立木に巻き上がり、「ヤマフジ」は左巻きに巻き上がります。 日本ではきわめて古くから庭園に栽培され、しばしば藤棚にします。種子は煎って食用にし、民間では緩下剤として用います。 若芽は茹でて十分あく出しをし、おひたし、和えもので食べます。花も茹でて和えものにし、また、塩湯に浸して乾燥して貯えます。葉を乾燥させ、フジ茶にして飲んだりしました。(食用、細工材) |
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校内分布図:●は植物の生育場所。 |