へくそかずら |
和名:屁糞蔓(へくそかずら) |
学名:Paederia scandens Merrill (アカネ科) | |
万葉:くそかずら(屎葛). | |
日本各地の山野や草やぶのある所によくはえるつる性多年草.茎は左巻き.花は夏から秋に灰白色の釣り鐘状の花を開く.果実は丸くて黄褐色に熟する. | |
皀莢(ぞうきょう)に 延(は)ひおほとれる 屎葛(くそかずら) 絶ゆることなく 宮仕(みやづか)へせむ 高宮王(たかみやのおおきみ) 『万葉集』巻十六3855 皀莢(さいかち)に這いまといついた屎葛(くそかずら)のように、絶えることなく宮仕えをしよう。(「ぷーっ」なんちゃって、はっはっはっ) |
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万葉集では、「クソカズラ」、現代では「ヘクソカズラ」といいます。あの可憐な花にどうしてこんなひどい名前をつけるのでしょうか。つるをちぎったときに初めて臭い匂いがするのであって、外見上はもっとかわいい名前をつけてあげたいものです。ただし、生垣や森のやっかいものであることには間違いはありません。 花の上面が灸(やいと)をすえた跡に似ているので「ヤイトバナ」ともいいます。(薬用) |
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校内分布図:●は植物の生育場所。 |