ま つ

和名:松(まつ)
学名:Pinus thunbergii Parl. (クロマツ,マツ科)
万葉:まつ(松).
本州から九州の海岸近くに広く生育し,また植林される常緑針葉高木.樹皮は灰黒色.春,枝の先端に紫紅色の雌花がつき,その基部に多数の雄花がつく.
wpe3E.jpg (37098 バイト) クロマツの雄花
 岩代(いわしろ)の 浜松が枝(え)を 引き結び 

                         ま幸(さき)くあらば またかへり見む

有間皇子(ありまのみこ) 『万葉集』巻二141

 岩代の浜のマツの枝を引き結んで、この地の神に無事を祈って行く。私は護送先で処刑されるかもしれないが、幸い無事でいられたら、またここにたち帰ってみよう。

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 日本にはアカマツ、クロマツ(二葉)、ヒメコマツ、チョウセンゴヨウマツ、タカネゴヨウマツ、ハイマツ(五葉)の6種類があります。チョウセンゴヨウマツの種子は大きく、食用にします。

 杉とともに建築材の主役です。樹皮に切り目を入れて樹脂を採取し、テレビン油、松脂、タールを製造します。それらから、塗料の溶剤、人造樟脳、香料、石けん、ニス、リノリューム、靴墨、印刷インクなどを作ります。(建築材、油脂)

wpe42.jpg (21700 バイト) アカマツの雌花

wpe40.jpg (40185 バイト) ゴヨウマツの球果

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matsu.jpg (20807 バイト) 校内分布図:は植物の生育場所。