みつまた

和名:三叉(みつまた)
学名:Edgeworthia chrysantha Lindl. (ジンチョウゲ科)
万葉:さきくさ(三枝).
中国原産.江戸時代に日本に渡来し,広く植栽されている落葉低木.高さは1〜2mで,枝が3分枝する.春,葉に先だち筒状の黄色の花を開く.
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春されば まづ三枝(さきくさ)の 幸(さき)くあらば 

               後(のち)にも逢はむ な恋ひそ我妹(わぎも)

作者不詳 『万葉集』巻十1895

 春が来ると、まず咲く三枝(さきくさ)。その名のように幸(さき)く無事であったら、先でも逢えるだろう。恋い焦がれないでおくれ。私の愛する人よ。


 「サキクサ」を「ミツマタ」とするには、いろいろな説がありますが、万葉歌の歌意や古名や地方名に近いものがあることから、「サキクサ」=「ミツマタ」とする説が採用されています。

 ミツマタほど植物の姿にピッタリする名前も少ないでしょう。あらゆる枝が三つに分かれています。春先に、蜂の巣のようなユーモラスな花をつけます。この木の樹皮が、上質の和紙にされることはあまりにも有名です。(和紙の原料)

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mitumata.jpg (19302 バイト) 校内分布図:は植物の生育場所。