やどりぎ |
和名:寄生木(やどりぎ) |
学名:Viscum album L. var. lutescens Makino(ヤドリギ科) | |
万葉:ほよ(寄生). | |
日本各地に分布し,ミズナラやサクラなどの落葉樹に寄生する常緑小低木.長さ50p前後で,2〜3叉に分枝する.晩冬,黄色の小さい花が開く.果実は粘りが強い. | |
あしひきの 山の木末(こねれ)の ほよ取りて 挿頭(かざし)つらくは 千年(ちとせ)寿(ほ)ぐとぞ 大伴家持(おおとものやかもち) 『万葉集』巻十八4136 山の梢のほよを取ってかんざしにしたのは、千年の命を祈念したのです。 |
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エノキに寄生する代表的な寄生植物です。冬に、エノキの葉が落ちたあと、幹の途中に青々とした葉を繁らせて不思議な光景を呈しています。 種子は粘液に包まれていてねばねばします。それを小鳥たちが食べて、また別の木にふんをして幹や枝に付着し、発芽することになります。自然の不思議な摂理を思わせます。 ヤドリギは、止血剤として用います。ヨーロッパではクリスマスに部屋の入口にヤドリギを掛け、この下を通る夫人に接吻を許される風習があります。(薬用) |
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校内分布図:●は植物の生育場所。 |