やぶこうじ

和名:薮柑子(やぶこうじ)
学名:Ardisia japonica Bl.(ヤブコウジ科)
万葉:やまたちばな(山橘).
山野の林下によくはえ,また鑑賞用に植栽する常緑小低木。地下茎をのばしてふえ,高さ10〜20p.花は白色で夏に咲く.果実は球形で秋に赤く熟する.
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 あしひきの 山橘(やまたちばな)の 色に出よ 

          語らひ継(つ)ぎて 逢(あ)ふこともあらむ

春日王(かすがのおおきみ) 『万葉集』巻四669

 山橘のように思いをことばや様子に出してしまえ。そうすれば人が語り伝えてくれて、あの人と逢うこともあるだろう。

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 山地の木陰に生える小形の常緑樹です。昔から、その常緑性をめでて正月の飾りものにしました。冬に鮮やかな赤い実をつけるので、観賞用としても人気があります。ヤブコウジを十両、カラタチバナを百両、センリヨウを千両、マンリヨウを万両として、いずれもその実の美しさと常緑性をめでてきました。

 根を解毒、利尿用に煎服します。(薬用)

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yabukouji.jpg (19725 バイト) 校内分布図:は植物の生育場所。