やぶらん |
和名:藪蘭(やぶらん) |
学名:Liriope graminifolia Baker (ユリ科) | |
万葉:やますげ(山菅). | |
本州から琉球にかけての山林の陰にはえる多年草.高さ30〜50cm.初夏に葉の間から花茎をだし,その側面に淡紫色,まれに白色の花をつける.種子は径6mm前後で緑黒色. | |
ヤブランの花 | |
ぬばたまの 黒髪山の やま菅(すげ)に 小雨降りしき しくしく思ほゆ 柿本人麻呂(かきのもとのひとまろ) 『万葉集』巻十一2456 黒髪山の山菅に、小雨が降りしきるように、恋しい人のことがしきりに思われることよ。 |
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ジャノヒゲの果実 「ヤマスゲ」は漢名の麦門冬(ばくもんとう)に当たるものであることはわかっていますが、麦門冬にはヤブランとジャノヒゲの2つがあります。したがって万葉集のヤマスゲは、ヤブランとジャノヒゲの両種を考えた方がよいと思われます。 どちらも木陰に自生し、サファイアのような青い実をつけます。 どちらも根を乾燥したものを麦門冬と称して、精力減退、疲労倦怠に使用します。(薬用) |
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校内分布図:●は植物の生育場所。 |