やまはぜ |
和名:山黄櫨(やまはぜ) |
別名:はにし.学名:Rhus silvestris Sieb. et Zucc. (ウルシ科). | |
万葉:はじ. | |
関東地方以西から琉球にかけての山地に生育する落葉小高木.花は初夏,10cmくらいの花序をだし,黄緑色の小さい花を多数開く.果実は光沢のある黄褐色.秋の紅葉が美しい. | |
… はじ弓を 手(た)握(にぎ)り持たし 真鹿児矢(まかごや)を 手挟(たばさ)み添(そ)へて … 大伴家持(おおとものやかもち) 『万葉集』巻二十4465長歌の一部 はじで作った弓を手に取り持って、真鹿児矢(まかごや)を脇にいっぱい挟(はさ)んで・・・ |
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上代には、ハゼの木で作ったハジ弓がいろいろな文献に登場します。ほとんど太さがかわらない幹が弓の材料にされたものと思われます。もし生木を切って樹液がつくとひどくかぶれますが、昔の人は自然と仲がよかったので免疫ができていたのかもしれません。
やまはぜの実からロウをとります。日本のロウは輸出用としても評価が高かったようです。(ロウ材) |
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校内分布図:●は植物の生育場所。 |