教育実習支援システム 広島大学附属福山中・高等学校
. | 情報科 | ||||||||||||||||||||||
. |
1.実習にのぞむ心構え 皆さんは今まで学生という立場で学んできました。しかし、教育実習になると学生として教えを請う立場から、逆に教える立場へとかわります。これは単に立場が変わるということだけを意味しているのではありません。第1に、実習生といえども生徒から見れば一人の先生ですから、1時間1時間の授業がそのまま生徒の力となるのです。したがって、そのような自覚で1時間の授業を責任を持って教えてください。また、そうなるように最大限の努力をしてください。第2に、学生という立場から離れ、逆に教える立場になるということは1人の社会人としての行動と責任が求められるということです。そのような自覚を持って行動してください。第3に、生半可な知識や考え方では生徒の期待に十分こたえられるような授業はできません。教育実習中の研究も必要ですが、事前に十分に研究しておいてください。情報に関する知識としては十分持っているとは思いますが、それを実際の授業で教えるには実はさらに深い知識や理解が要求されます。 以上3点のことを心に留めて教育実習に取り組んでください。 2.実習前の準備 まずは十分に準備をしてきてください。教材研究が主となると思います。情報の授業ですから、当然のようにコンピュータを利用します。事前にコンピュータを利用して授業に利用できるようなディジタル・コンテンツをつくるなどの工夫もあってもよいと思います。 3.2006年度に使用する教科書 高等学校2年 開隆堂 「高等学校 情報B 情報の科学的な理解を深める」 4.情報科学習指導案
1.単元 コンピュータによる情報の表し方 2.単元目標 ・
情報の基本単位ビットとバイトについて理解する。 ・
2進数での数の表し方を理解し、10進数から2進数、2進数から10進数への変換ができるようにする。 ・
2進数の加減算ができるようにする。 ・
コンピュータがどのようにアナログデータをディジタルデータに変換しているかを理解する。 ・
数値・文字・画像・音などの情報をコンピュータで表す方法の考え方、情報の特性を理解する。 3.指導計画 第1時 ビットとバイトの理解、2進数による数の表現 第2時 アナログからディジタルへの変換 第3時〜 文字、音、画像、図形情報の表現 4.本時の題材 ディジタルの特徴を知ろう 5.教材感 コンピュータが扱うデータはディジタルデータであるのに対し、自然界でおこる現象は多くの場合アナログである。これらのアナログデータをコンピュータで扱うには、アナログデータをディジタルデータに変換しなければならない。その変換の経過で、標本化、量子化、符号化の3つの操作が行われている。その3つの操作を具体的なデータに基づいて実際に手作業で行ってみることで、これらの操作をより具体的に知るとともに、コンピュータが扱うディジタルデータの特性を知り、今後このようなデータなどを取り扱うときに役立てるためにこの題材を設定した。 6.題材の評価規準 ア.関心・意欲・態度 ・ディジタルの特徴や標本化、量子化、符号化に関心を持って学ぶことができる。 イ.思考・判断 ・アナログからディジタルへの変換の手順を理解している。 ウ.技能・表現 ・具体的なアナログデータを標本化、量子化、符号化することができる。 エ.知識・理解 ・ディジタルの特徴、標本化、量子化、符号化を理解している。 7.本時の目標 (1)アナログデータからディジタルデータへの変換(標本化、量子化、符号化)を理解する。 (2)ディジタルの特徴を理解する。 8.授業展開
|