B6023.gif (1026 バイト)教育実習支援システム 広島大学附属福山中・高等学校

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家庭科

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1.実習にのぞむ心構え

1) 自ら、家庭科の指導目標をしっかり持っておくこと。

授業の組立、展開のしかた等について、指導教官からの指示を待ち受ける(頼る)姿 勢ではなく、自分の案(目標・ねらい)を持って指導を受ける。従って、初めから“ど のようにしたらよいでしょうか”というのではなく、“自分としてはこのような意図を 持っているので、授業展開をこのようにしてみたいがどうでしょうか”といった姿勢を 持って下さい。

2) 家庭科の学習内容は日々の生活、社会の動きと密接な関わりがあるので、日頃から常 に新しい情報に目を向け、資料収集に心掛けておくとよい。また、内容が多岐に渡って いるため、大学での専門分野のみにとらわれず、幅広い知識・技術も得るように心掛け ておいて下さい。

3) 実習期間が短いので、実習中は可能な限り他の人の授業も観察し、反省会で出し合っ た意見も参考に自分の授業実践に生かしていくと良いです。

4) 授業実践では、安易なプリントの活用は避ける。(穴埋め、答え合わせに終始するの は望ましくない。)プリント、O.H.P、板書、実物標本、実験等それぞれの教材・教具の もつ特徴を生かし、さらに目標・ねらいに従って使い分けるようにしてみて下さい。

2.実習前の準備

1) 実習期間中は、教材研究の時間が確保しにくいので、関係する教材内容については、 知識・技術を身につける努力、及び関連資料の収集をしておいて下さい。

当校で実施している具体的教材内容とサブノ−トは、事前に大学に届けます。

2) 実践・実技教科であるため、知識・理論のみに偏らず、日頃から専門分野以外につい ても実技的な面の技を磨く努力をしておくとよい。実技指導及び実験実習については、 予備実験・実習を必ずしておいて下さい。

3) 実習中は睡眠不足等になりやすいので、体調を十分に整えておいて下さい。日頃から 健康な体作りに心掛け、体力をつけておいて下さい。

 


指導案例

1.題材

衣生活の設計と被服製作

2.題材の目標

(1) 被服の機能や日常着の着装について理解し、衣生活の中でその知識を活用する態度を 培う。
(2) 被服材料の種類、性能、加工などに関する知識を習得し、用途に応じた被服材料を選 択できる能力を養う。
(3) 日常着の製作−−(帽子の製作)−−を通して縫製に関する基礎的技術を習得する。
(4) 被服の選択、製作、整理に関する学習を通して、被服の管理の大切さと、計画的、能 率的、経済的に衣生活を営む能力と態度を培う。

3.指導区分(総時間数 24時間)

(1) 被服の機能と着装   2
(2) 被服の選び方     2
(3) 被服の管理       3
(4) 被服製作        17
ア、帽子の構成     (1)
イ、帽子の製作
@ 型紙づくり         (2)

A 裁断             (2)

B ブリムをつくる        (2)

C クラウンをつくる       (4)−−本時はその1、2時

D ブリムとクラウンをつける (3)

E 仕上げをする        (2)
ウ、鑑賞                 (1)

4.本時の題材

クラウンをつくる

5.本時の目標

(1) バイヤステ−プの特性を理解し、クラウンの縫いしろのしまつに利用できる
(2) 縫製に関する基礎的技術を養う。
(3) 作業を安全に能率的にすすめる態度を養う。

6.指導過程

過程 学 習 内 容 教 師 の 活 動 予想される生徒の行動 時間
導入 出欠の確認

本時の題材確認

予定表記入

 

出欠の確認をする

本時の学習内容を知らせる

本時の予定時間、日付けを記入させる
 

本時はクラウンを作ることがわかる

予定表に記入する

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1.縫いしろのしまつの必要性

 

・プリントを用いて、縫いしろのしまつの必要性を理解させる

 

・縫いしろのしまつの必要性を知る
*丈夫に仕上げる
*縫いしろがかさばらない
*見た目をよくする
 
2.バイヤステ-プの特性

 

 

・2種の布を比較し、バイヤステ-プの性質を理解させる

・バイヤステ-プは斜めにとるために伸びやすくなることを理解させる
・2種の布を比較し、バイヤ
ステ-プは伸びやすいという特性に気付く

・バイヤステ-プの性質は、そのとり方に関係しているとがわかる
 
3.その他の縫いしろのしまつ ・プリントを用いて、いろいろな縫いしろのしまつの仕方を理解させる ・用途、地質によって、いろいろな縫いしろのしまつの仕方があることがわかる  
4.クラウンの縫いしろのしまつ

a)注意点

 

 

b)示範

 

 

c)実習

 

 

 

 

 

 

・バイヤステ-プで縫いしろのしまつをするときの注意点を理解させる
*縫いしろを0.5cmに切る
*バイヤステ-プの中心と布の縫い目を合わせる

・帽子の型毎に段階標本を用いて示範する

<示範の要点>
クロッシュ型a
*サイドクラウンの縫い合わせ方
*縫いしろを0.5cmに切り
バイヤステ-プの付け方
キャップ型他
*各クラウンの縫い合わせ方
*縫いしろを0.5cmに切ってアイロンで割る(万十の使い方)

巡回指導

次のことに注意しながら、巡回して個別指導する

1.まち針のうち方しつけのかけ方は、正しくできているか

2.合いじるしは合わせてあるか

3.帽子の型に応じた縫いしろのしまつは適当か

4.バイヤステ-プの中心と布の縫い目が合っているか
・バイヤステ-プで縫いしろのしまつをするときの注意点を理解する

 

・クラウンの縫い合わせ方
縫いしろのしまつの仕方がわかる

 

<示範を受けていない人>
*ミシンの糸調子を合わせる
*示範済みの部分に取りかかる


・クラウンの縫い合わせ方
縫いしろのしまつの仕方に注意し、安全面にも気を配りながら実習する

 

 

 

 

 
まとめ d)後片つけ
次時の予告

 

 

進度の確認をし、後片つけをさせる
次時の学習内容を知らせる
*クロッシュ型a
トップクラウンの縫い合わせと縫いしろのしまつ
*キャップ型他
縫いしろのしまつ
落とし針等、安全面に気を配り、後片つけをする

次時の学習内容を把握する
 

 

7.準備物
 

教師 裁縫道具、段階標本、サンプル(バイヤステ-プ、普通の布)
アイロン、万十、アイロン台

プリント「縫いしろのしまつの理由、いろいろな縫いしろのしまつとその用途」

生徒 ノ−ト
裁縫道具
教材の布
 

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